暴君
ファンタジーで少しダーク、心理戦多めな戦略ものです!
序章 暴君
19××年8月12日、世界を震撼させた事件が起こった。
それは、一人の狼男が旅行中だった人間の家族4人を襲い食べたという恐ろしい事件だった。
狼男、狼女達と人間が和平条約を結んだばかりの悲劇だった。
殺された人間の母国オーシャン王国は腹を立てた。当時の国王は、
「狼男は野蛮で危険な生物である。」
と条約を反対した。
オーシャン王国は小さな国だが、大規模な騎士団と裏社会を牛耳る組織との繋がりがあり、多くの魔法使いがいる。つまり、軍事国家である。こんな国と戦争はできないと、他の国はオーシャン王国のご機嫌とりに必死である。
オーシャン王国がイエスと言えば、それは人間達のイエス。
つまり、和平条約は取り消し。オーシャン王国はただちに騎士団と魔法使いを狼男達の棲みかに派遣し、一匹残らず狩るように命じた。オーシャン王国は狼男達が苦手な銀の弾を使い、女、子ども見境なく打って殺した。
これは、後にウルフハウンドと呼ばれ、書物には
ウルフハウンドは人間を喰らう邪悪な狼男達を討伐した勇気ある戦いである。
と記されている。
この物語は、ウルフハウンドから20年後の軍事国家オーシャン王国の若き14才の王子の物語である。
この王子、かなりの嘘つきである。嘘で困惑させ、またワガママばかりである。王子は毎日のように執事やガーディアン、メイド、父親である国王を困らせていた。そのワガママは国民にも、世界にも知られているため、将来の暴君だと畏れられている。召し使い達だけではなく、他の国も彼には逆らうことができない。
「今からあの王子に恨みを買うと20年後恐ろしいことになる!」
「ルラック様は神の子ですよ!貴方の判断力には感服でございます!」
などと、どの国の要人もワガママ王子にはへこへこしていた。
オーシャン王国の城は贅沢し放題。ルラックにとっては恐ろしいものは親以外何もない天国である。ルラックは当たり前のように、父親アロックが死んだら僕が王だろう。僕の将来は安泰だ。次は吸血鬼も狩っとこうかそうしたら僕も英雄になれるとか考えていた。
「世界は僕を中心に回っている!!」