溺愛ママ 第2章~息子はノーマン・ベイツ~
第1章『溺愛ママ』
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息子には優しいが僕らには厳しかった。
ベイツ母は中国人である。と言っても20年中国、30年日本なので日本のが長い。
厳しいけど、お菓子をたまに差し入れてくれる。
貰ってばっかじゃ悪いのでお返しをあげたら怒られた。
「そんなつもりであげてないわ!もうあげへん!」
えっ!!!
それ以来、お菓子を貰えなくなった。ただ、持っては来る。
ポテチBIGサイズを持って来て1人で食べきった。コピーに「みんなで食べよう」って書いてるのに。
夏場は6本入りのアイスの箱持って来て1人で全部食べた。
ベイツ母はぽっちゃりしてる。
夏場におっさんが風呂上がりに着るようなVネックの無地の白シャツで来たので
「ユニフォームから透けて見えたらアレなんで黒の服にした方が・・・」
「何で藤本君にそんな事言われなダメなの?誰も何も言ってないやん。藤本君はそんなエライんか!」
怒られた。この人、若干論点がズレる。
僕が「競馬しないんですか?」と聞くと
「いらん、いらん、ギャンブルはいらん!」との事。
後日
「昨日、旦那と雀荘行って10万負けた」
嘆いてた。けど旦那が10万取り戻したらしい。
あれっ?ギャンブル・・・
自分の身の回りだけ掃除するベイツ母。机の上は自分の使う所だけ雑巾がけ。ただ、その雑巾がめっちゃ汚くて逆に汚してる説も。
会話があまり通じないベイツ母。僕が
「中島らもって人の『アマニタ・パンセリナ』って本でこの薬やったらこんな感じでラリったって事が書いてるエッセイが結構面白いんですよ。アホやなぁとw」
「その人はエライ!」
えっ?
「自分の体で実験してエライ!」
好きでやってはるんやけど・・・
仕事中やのに身内と長電話するベイツ母。
「ナンボ負けたの?・・・・・・・・・・・18億!!!!」
「えっ!!!」
僕が声を出して驚くとめっちゃ睨んできて、女子トイレに行った。その後の会話は不明。
次からは対策を練ったのか、中国語で電話してた。焦ってる感じで何となく分かったけど。
ロッカーに私物を入れてたベイツ母。ティファール、鉛筆削り、Gパン、サンダル、お菓子
「しばらく休みますが、また戻る」と言いロッカーの整理はせず長期離脱。
お菓子の賞味期限が切れた頃におっちゃんがベイツ母に電話
「ロッカーの荷物取りに来て下さい」
「いらんから捨てといて下さい」
「・・・」
派遣元が変わり戻ってくる事はなかった。
もう、会いたいとも思わない。
僕らは中国人と接する機会が無いのでちゃんとしてほしかった。
そんなイメージになってしまう。




