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かみさまのおはなし。

昔々、とある神様が決めました。


“私たちに近い人間を作ってみよう”



神様は一人でも生きていける。

しかし、人は一人では生きていけない。

物理的にも、精神的にも。


ならば、せめて精神的に独りで生きられる人間を、と、神様は望み、試しに創ってみました。



一人目は、すぐに病にかかり、若くして亡くなりました。




結果がわからなかった神様は、改めて同じような人間を創りました。



二人目は、戦に巻き込まれ、誰かと結ばれるまもなく逝きました。



やはり結果がわからなかった神様は、また同じような人間を創りました。



三人目は、自らがどうしても異性と結ばれないことを苦しく思い、自ら命を絶ちました。



神様は、なぜ三人目も駄目だったのだろうか、と、不思議に思いました。

独りの孤独を、理解できなかったのです。


わからないから、わかるまで創り続けよう。


そう思った神様は、その後何人も創り続け、その度に誰も耐えうることなく死んでいくのを見続けました。





そんな神様の気まぐれから始まった、悲しい連鎖のお話。

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