職場、ブラック、水の世界でも。
細かいところは気にせずに読んだ方がよき。
ぼーっ。俺は久しぶりの長期休暇を満喫していた。滅多にない休みだ、大切に使わないといけない。
なので、とりあえず俺は今家の裏に来ている。意外とひんやりしていて涼しい。働いている時は人が多くてなんだかジメジメするから、何だかさっぱりした気分だ。ずっとこうだったらいいのになぁ…。
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俺だって好き好んでこんな職場にいるわけじゃない。本当は、世界を綺麗にするような清々しい仕事をしたかったんだ。もしかしたら次転職するとそうかもしれないが、期待はできない。この辺の地域は社員が循環していて、どう頑張っても抜け出せないんだ。もし、上司やもっと上の人たちに何かあればこの悪循環は止まるはず。
だが、俺にはそんな力はない。そう、俺たちが持っているのは、ただ働くというだけのちっぽけな力だけだ。それなのに、あの上司ときたら、俺たちの希望の光、休日を軽々と奪うんだ…!
そう考えると、もしかしたら今だって油断はできない。なぜか。早くいかないとブチ切れてオフィスをめちゃくちゃに壊す奴がいるからだ。どうしてそんな行動を取るのか、理解はできない。
でも、従わないと仕事がなくなり、生活できなくなる。それだけはダメだ。こんな世界で生きていくには、この仕事しかないのが辛い…くそっ、こんなブラック企業早く辞めたいよ!でもできない…モドカシイ…
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あっ、噂をすればやっぱり仕事じゃないか。帰り支度を済ましといてよかったよ、本当に。
それじゃあ行くか、きっと次の休みがあると信じて!
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全く。この水道、水が出てくるの遅いし、温度が変わるのも遅すぎ!せっかく金を払ってやってるのに、なんだよ本当に。
またぶち壊して、新しいのを買ってもらおう!
「お母さーん!この水道また不良品だよ!」
「買い換えねー。どれがいい?」
「一番高くて高性能、水道会社も最高のやつで」
「わかったわ。じゃあそれ壊しといて〜」
よし、これでいい。今までのはちょっと手加減して安いやつだったけど今回は違う!これからもこんなことはないはずなので、これも最後の水道ぶち壊しだねぇ…。ストレス発散できるもの無くなるし、盛大にいっちゃえ!
「とりゃ!」
ドスッボコッバキッ…
よし、スッキリ。早く新しいのこないかな〜。
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は!?いきなり仕事だと思ったらオフィス全部潰れてるじゃねーか!あのクズ上司め…俺のバカンスを台無しにしやがって、許さないぞ、退職してやるー!
数日後、彼の言う上司はまた悲鳴をあげた。
「なんでさらに水が遅くなってんのよー!」




