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PVが伸びない? 評価が付かない? 感想が来ない? でも、諦めるのはまだ早い!

作者: 鶴舞麟太郎

 皆さんこんにちは。エッセイ大好き!鶴舞麟太郎です。

「エッセイ大好き!」とか言いつつ、短編エッセイを投稿するのは、実に半年ぶりになります。


『大好き詐欺』(?)扱いされそうですが、毎週連載エッセイは更新してますし、相変わらず新作短編エッセイには全部目を通してますんで、広い心でお許しください。



 さて、昨日、日課の新作エッセイ巡りをしていたところ、連載作品のPVや評価が伸びないことを嘆くエッセイを発見しました。その中で作者の方は「処女作がいきなりランキング上位に入る人もいるのに、自作は数万字書いても反応がなく、作品をエタらせようか悩んでいる」という趣旨のことを書いていらっしゃるではありませんか!

※『エタる』とは『エターナル(永遠)』から出来た言葉で、『(永遠に)続きが書かれない・完結しない』ことを意味します。


 これは一大事です。その方の連載は読んだことがありませんので、はっきりしたことは申し上げられませんが、この段階で諦めてしまっては勿体ない!!


 私は、長年の経験や知識を基に励ましの感想を送ろうと試みました。


 「エラー」


 作 品 が 削 除 さ れ た だ と !?







 こうなってしまっては、直接作者の方に自分の思いを伝えることは出来ません。しかし、同じような悩みを抱えている方は多いかと思います(※事実、私も最初はそうでした)。


 そこで、この場を借りて、PVが伸びなくても、評価が付かなくても、感想が貰えなくても、諦めるのはまだ早いんだってことを、広く(?)お伝えしたいと思います。







 まず、「評価の伸びない連載をエタらせてもよいか?」についてです。


 結論から言いましょう。我々のようなアマチュア作家にとって、これは決して得策とは言えません。と言うか、害悪でしかありません。


 これが、文筆業1本で飯を食っているプロ作家であれば、読者や出版社の反応を見るために連載を始め、人気の無い物は途中で切る(●●)のは、仕方ない面もあります。


 あ、これについては異論があるのは分かりますよ。自分が気に入った作品が途中で更新されなくなるのは、誰だって嫌ですから。何を隠そう私だって嫌です。


 でも、仕方ないじゃありませんか。相手はそれで生活の糧を得ているわけです。タダで読ませていただいている我々に、文句を付ける資格はありません。


「生活の足しにならなくても良いから、読者のために書く!」だったら美談でしょうが、「生活の足しにならなくても良いから、読者のために書け!」は、はたから見てどうですか? 私には醜悪な姿にしか見えません。だって、完結させない作者の連載が嫌ならば、最初から選ばなければ良い話じゃないですか?


 ちなみに、その連載が完結するのか不安に感じたら、作者のマイページを開いてみるという手があります。


 作品からは、必ず作者のマイページに跳ぶことが出来ます。そのマイページでは投稿済みの作品リストが見られますので、【連載中】のまま、長いこと更新が途絶えている作品は無いでしょうか? たくさんある場合は、同じことが繰り返される可能性があると予想できるでしょう。



 と、ここまで書けば、『評価の伸びない連載をエタらせること』の、何が『害悪』なのか、分かりましたね?


 そうです。これを繰り返すと、読者が「どーせまた打ち切るんだろう?」と思うようになるんです。読者への“信用失墜行為”と言ってもいいかもしれません。



「じゃあ、人気の無い作品は消しちゃえば良いんじゃね?」


 こう思った方、いらっしゃいませんか? 確かにそうすることで履歴からは『エタった記録』は消えます。しかし、実はこれもマイナス面が存在するんです。



 貴方が『人気の無い』と思っているその作品。評価やブクマは付いていますか? 全く付いていないならいいですが、1つでも付いているとしたら、少ないながらも、貴方の力作を「好きだ!」と思ってくれている人が存在することになりますよね? そんな作品を消す。ということは、貴方は『1人のファンを切り捨てた』ってことにはなりませんか?

 

 この辺をどう考えるかは作者の天秤次第でしょう。でも、エタった状態では、どちらを選んでもデメリットがあることは知っておいて損はないと思います。



 と、言うことで、大分長くなりましたが、これが、私が「人気があろうが無かろうが、作品は完結させた方が良い」と考える理由です。



 なお、完結させることは、マイナス面を消すだけでなく、幾つかプラスの効果もあります。


 その1つは、前述の『その後の読者からの信頼度が上がる』ですが、もう一つ大きな物に『完結ブースト』が挙げられるでしょう。


 知らない方のために申し上げますが、『完結ブースト』とは、投稿時に『完結設定』を行うと、一時的にPVが数倍から数十倍に跳ね上がる現象のことを言います。なぜそのようなことが起こるのかと申しますと、『なろう』のメインページには、ランキングの下に『完結済みの連載作品』というコーナーがありまして、『完結設定』をすれば、数時間~半日ぐらい、表紙(メインページ)に自作が掲載してもらえるのです。


 そんなわけで、『完結』は、新たな読者の獲得につながる可能性を秘めています。



 また、「完結して初めて評価する」なんて人も結構多いようです。


 そんなわけで、『完結』は、「新たな評価を獲得する絶好の機会である」とも言えるでしょう。




 信じられない人のために、1つ実例を挙げます。以前に書いたことがありますので、知っている方もいるかもしれませんが、これ以上ない『実例』ですので御容赦ください。



 とある作家さんがおりました。それまでの投稿作品はハイファンの連載作品が1本のみ。しかも、その作品、20万字を超えても、ほとんど読者の反応がない。そのため心が折れて、最後はダイジェスト版のようにして『完結済み』にしてしまったという作品でした。そんな理由もあってか、当該作品は『完結ブースト』の恩恵も受けられず、鳴かず飛ばず……。


 しかし、その作家さん、諦めることなく次は6万字程度の中編(※ハイファン)の投稿を開始します。


 ところが、こちらも読者の反応はほとんど無し。毎日更新しているにも関わらずPVすら50程度しか付かない。完全に心が折れそうになったところで、全17話の連載が終了します。

 

 また同じ展開を辿るのか? と思いきや、今度は違いました。


 完結ブーストの恩恵を受けたその作品は、ランキングを駆け上がり、日間ハイファン1位はもちろんのこと、異世界恋愛一強の、この『なろう』で、日間総合1位を獲得するに至ります。そして完結からわずか2週間後に書籍化が決まるという、まさにシンデレラストーリーを体現することとなったのです(※打ち切りエンドにした処女作の方も書籍化。なんと1日先にオファーが来たそうです)。



 誰の何の話か?『駄犬』先生の『誰が勇者を殺したか(N1052IB)』です。



 まあ、ここまで成功することは滅多に無いとは思います。しかし、少なくとも、途中で完全に駄犬先生の心が折れてエタっていたとしたら、恐らくブーストもかからず、かの傑作も世に出ず埋もれていたことでしょう。


 ですから、私は、完結せずに打ち切る行為に対しては「まだ早い!」と言いたいのです。


  

 では、どうしたらエタらせずに済むのか? ということになります。


 エタる原因は大きく2つ考えられます。ここまでも散々書いてきたとおり、1つめは読者の反応の無さ(or罵倒や叱責等の否定的な反応)に、作者もモチベーションが尽きてしまうケース。もう1つは、見切り発車で始めた等の理由により、途中で話に重大な矛盾が生じて続けることが困難になってしまうケースです。


 これを避けるための手段ですが、『全部書き上げてから投稿する』というのはいかがでしょう?


 書き溜めには時間がかかります。また、書いている時に批判はされませんが賞賛もされませんので、モチベーションが上がりにくいのは事実です。


 このようにデメリットも多々あるのですが、途中で心折れることなく、完結を迎えられる。『短期間で大量投稿を行って知名度を上げる』というテクニックが使用可能といったメリットもあります。



 実はコレ、私の経験に基づくものでもあります。現在連載中の拙作歴史小説がスタートダッシュをかけられたのは、書き溜めによる大量投稿あってですし、その前身になる作品を、薄い反応の中、心折れずに投稿しきれたのは、投稿前に書き終わっていたお陰です。


 興味のある方、是非一度お試しください。



 他にも『逆お気に入りユーザーをどれだけ抱えられているか』や、『投稿時間を計算しているか』、『あらすじ』、『タイトル』、『クレクレ』といった要素で、いくらでも変わってくる部分はあります。


 そんなわけで、数本投稿しただけで『読まれないから諦める』のは勿体ないです。色々試してみて、何が良くないのか、何が効果的なのか、調べてからでも決して遅くはありません。なにせ、あの大人気作家だって、最初は全く読まれなかったんですから。


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― 新着の感想 ―
自分も書き始めて1か月ちょっとですが、読みに来てもらうのって大変ですよね。 ましてポイントつけてくれる人に出会えるなんて奇跡みたいです。 完結ブーストを使ってしまった作品を続けているのですが、頑張って…
誰が勇者を… はずっとジャンル別一位に入りつづけていたときに興味を持って読んでみたのですが。いや、やっぱり、すごい。 評価されていなかった作品に凄い作品が埋もれていることは有っても、その逆ってほとんど…
とても素敵なエッセイでした。 わかりみが深かったです。 私、なろうからデビューされた人気作家の中村颯希先生のファンなんですが、その投稿スタイルが「全部書いてから、完結まで毎日二話ずつ投稿」なんですよ…
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