妄想の帝国 その101 ニホン国家再生教育 生物学編 その2
今回は涼し気に海の生物についての授業ですが…
“さて、みなさん。今回は夏休み前ですので、涼しさを堪能するため、海の生物の話をしましょう。教室を暗くして、水族館のようですねえ。エアコンの効き具合の悪さをカバーできますかねえ。あ、そこの方、窓から逃げようとしても無駄ですよ。外は灼熱の太陽。なんたって、36.5度を軽く超えていますから。それもこれもどこかの不動産会社やらが先人が工夫して植えた木々を深く考えもせずに利権のために伐採しまくったせいですよ。100年の計で植生が変わって自然林を模したようなところまで手を入れちゃって、しかも神聖な神社とかの敷地内で。今のこの状況を祟りとか天罰とか言う人もいますが、当然というか、天罰ならもっとピンポイントで、アナタ方に直撃してると思いますが…。
とりあえず、外にでないほうがいいですよ、それに今北極の映像です、氷が見た目に涼やかですよ、体感温度も下がってきます。ほら、流氷の上にのぼって休んでいたアザラシをシャチの群れが狙っています。一匹がアザラシの前にわざと姿を見せ、驚いたところで、群れの皆で流氷をひっくり返しました。アザラシが落ちたところで、とらえて…。え、残酷すぎるって。焼肉大好き、税金を湯水のように会食に使った方々が、どの口で言ってるんでしょうねえ。牛を何匹バラバラにしたか、わかってます?子牛とかもいたんでしょうねえ。それでキツイ?オスの象徴かもしれんけどって、あ
の、リーダーはメスですよ、しかもいわゆるおばあちゃん。オスは成人すると群れから追い出されて、寿命も短いんですよ、平均寿命がオスが50歳ぐらい、メスが80歳ぐらいで。まあ、おばあちゃんリーダーはゾウとかプレーリードッグとかミーアキャットなどの群れで生活する動物に多くて、結構凶暴といいますか、強いですね。シャチは海で最強とも…。
あ、そんな海の上の方はきっと怖い、残酷なんだって?いや、メスからオスになる魚とか、農業をする魚とか、求愛のため謎のサークルを作ってしまう魚とかもいますし、イルカとかクジラなど…。
え?どうせならもっと海の底深く沈みたい?日の当たる世界は残酷すぎるって。では、深海に…真っ暗ですねえ。あ、灯りが見えてきました。チョウチンアンコウですね、不格好に見えますし、ところどころ、尻尾や頭のような突起物が…って、ほとんど寝てしまってますね。まあ、室温もだいぶ下がってきましたし、何より、耳をふさぎたい事実を目の前に突き付けられて、気絶というか、夢に逃げたんですねえ。しかし、今回は超高度睡眠学習装置の試作品もお借りしてますので、続きは夢のなかで。昔の自己都合すぎるオッサンの妄想をしっかり矯正して差し上げますよ“
海の生物もいろいろあり、必ずしもオス冷遇ってわけではないらしいですけどねえ、それでもどこぞの甘やかされたヒト科モドキのオスにはかなりきついかも知れませんねえ。