第5話 ギルドカードが届いてから 白石茉莉編
私の名前は白石茉莉です。
私の両親は警察の特殊対策科に夫婦で所属していました。
4年前の新宿ダンジョン崩壊に対して対策に向かいましたが魔物の大群の前に殉職してしまいました。
職業のお陰で保険金は降りませんでしたが遺族年金は支給されました。
実家はローンとの相殺で銀行に差し押さえられましたが貯金が税金を納めた後2000万円程あり、もうすぐダンジョンで探索出来る様に成るので近くの4LDKのマンションに引っ越しました。
15歳に成り手元にギルドカードが現れました。
早速ステータスを表示して確認していきます。
レベルが30000を超えて莫大な数値の能力と様々なスキルに驚くがスキルの詳細を確認していきます。
そして両親の上司だった、片岡三郎さんに連絡をしました。
警視庁の近くの落ち着いた喫茶店で会うとおおよその強さと主なスキルを教えて冒険者犯罪対策課特殊対策室に嘱託の職員として雇って欲しいと頼みました。
すると三郎さんは私の強さを知り本格的に検討を始めてくれました。
そして職員の能力強化のダンジョン探索に付き合って、能力の確認が出来たら上司に掛け合ってくれると約束してくれました。
約束の日に警視庁の職員と冒険者訓練に付き合い、高レベルの職員と比べても私の方が圧倒的に強いので特殊対策室の嘱託として雇われました。
仕事は忙しいものの安定した給料が入る様になり生活が安定しました。
仕事は悪徳ギルドとして有名ながら証拠が無いため、手出しが出来ないブラッククラウンの内定調査が主なしごとです。
下部組織であるギルドや取り引き先の調査を進めると順調に証拠が集まりますが言い逃れの出来ない程の証拠迄は中々集まりませんが、下部ギルドのブラックスワンが未成年の冒険者の育成に関する補助金を違法に受け取っているとの情報を得て、内定調査を始めました。
ブラックスワンに調査の為に近付くと調査対象の高校生をパーティーメンバーに加えてダンジョンに向かいましたので、隠蔽を掛けて撮影をしながらダンジョン下層まで追跡をしました。
するとイレギュラーモンスターに遭遇すると高校生を囮にして逃げ出す様子や発言を撮影出来たので見えなく成るまで逃げたのを確認してから助けに入りました。
すると彼女は私の持つスキルの神装具師の下位スキルである神の匠を持っている為に戦闘でのレベルアップが遅く、神の匠を成長させるにはダンジョン下層でのドロップアイテムが必要な為に成長出来ないそうです。
三宅葵さんをを保護して葵さんと葵さんの友人を会談室で詳しく聞くと学校からの紹介でギルドに入り、扱いが悪いのでギルドを抜けたくても今までの給料の返還や違約金を払わなければ成らないのでギルドを抜ける事が出来無いとの事でした。
上司に報告して撮影した画像と葵さんの証言で、補助金搾取で学校とギルドへ強制調査に入れると確認出来たので、早速強制調査に入るそうなので、その間に葵さんのレベルアップとスキルの強化に乗り出しました。
ダンジョンの下層まで連れていくとモンスターを倒して得たドロップアイテムをその場で加工して貰い、その間に近寄って来たモンスターを倒してドロップアイテムを得ると云う方法で葵さんのスキルのレベルアップを行い、有効なアイテムの作成を行いました。
神の匠には作成した作品は生産者にしか使用できないと云う欠点が有りましたが、有効なアイテムを装備して貰い中層でモンスター退治をして貰い、レベルアップを迅速に行いました。
その間に高レベル職員がブラックスワンに強制捜査に入り、関係者を逮捕して、一般警察官が学校の職員たちを逮捕して自白をさせ始めました。
私は上司に報告すると、上司は神の匠を持つ人の可能性に気付き、密輸品の押収物でスキルのレベルを上げてから、その装備でレベルアップして貰えば、有望な職員に成ると気付いた上司は、警視庁のお偉いさんに報告すると言い出しました。
これで神の匠を持つ人の扱いが良くなると考えた私は上司を応援しました。
そして又ブラッククラウンの調査を始めました。