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続・第八話的なもの『がんばれよ! 茜音さん』

 晴天のある日。茜音あかねの休日だった。とあるファミリーレストランで特大の大盛りパフェを頼み、ショベルカーの如く食べ散らかす。

 その有り様を見て呆れるのは、この間に夫婦喧嘩のようなものをしていた、桐生院きりゅういんであった。


「お前、目立っているぞ。教師としての自覚をだな」

「オフって意味を辞書で引いてきてください! こういう時は発散するのが大人だから! うめー」


 先ほどパフェを頼んだのに、もう半分も減っていた。かつて大食い女王として食べ放題のお店に恐れられていたのは、伊達じゃない。1/3ほど減ったところで次のパフェを注文。片っ端から食べるつもりである。

 一方で桐生院はブラックコーヒーと、野菜多めの定食、汚れないように遠めの距離に白龍はくりゅうやフルアクセル・リングについての分厚い資料集が置いてあった。なお、この世界において白龍とは空想上の存在であり、なおかつ科学力無しに世界と世界を行き来出来るなど、幻想と謳われるにも程があった。


「い、いいか。そろそろ、連れてきた連中の氏名をだな」

「個人情報です!」


 ガツガツ減らしては、プリンを飲み込む。次いでストロベリー味のジュースが消える。


「そんなに知りたいなら、順序立てて校長にお願い! 承諾を得てから他の組の担当生徒の情報をお願いします!」

「無理なんだよ。白龍の情報を僕が作った機械で手に入れただけで、向こうサイドとしては根拠にはなっていない」


 その発言に急に食べる手を止め、真顔になる。

 ズボンのポケットからスマホを取り出しては、急に画面をいじり出す。


「白龍様は、個人的に恩があります。今日はありがとうございました」

「おい。別に他意があるわけでは。って、帰るなよ! ちょっと」


 莫大なお代を押し付けられた桐生院は、食べ終えた後に渋々料金を支払って出た。

 やや昼間過ぎた時間帯、高層ビルが背景に並ぶ歩行道路を、途方に暮れて棒付きの飴を舐めながら歩く。


「そもそも中田のやつ、どうやって白龍とコンタクト取ったんだ。それが気になるだけなのにな。ま、上手くいかない日もあるさ、帰って作業でも済ませるとしよう」

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