ヨウシュヤマゴボウが無いのです
こんにちは~!! ひだまりのねこですにゃあ!!
さて、この季節になると目を楽しませてくれるのが、ヨウシュヤマゴボウ!!
ご存知ない方は検索検索~。
あのブルーベリーのような果実と可愛いピンク色の奇跡のコラボレーション。
昔、洋酒ヤマゴボウだと思っていたのは内緒です。洋種が正解。
眺めて良し、飾って良し、スケッチしても良し。
先日エッセイで書いたカラスウリと合わせて秋のツートップ植物だと個人的には思うのです。
ところが……無い。にゃあああいのです。
子どもの頃、実家の周りにはたくさんあったのに、今はほとんど見なくなってしまいました。
唯一生えていた近所のヨウシュヤマゴボウも、久しぶりに通ったら無くなっていて悲しくなりました。
理由は……たぶんヨウシュヤマゴボウが毒草だからでしょうね……。
根、葉、果実、全てに毒があります。
ぶどうみたいな美味しそうな見た目、子どもが口にしたら大変だと思う気持ちはわからないではないのですが……。
危険なもの、汚いものすべて見えないようにすることが果たして良いことなのでしょうか?
たとえば朝顔やスズラン、キョウチクトウ、身近にある毒を持つ植物は無数にあります。
野山に出かければ、それこそ無数に。むしろまったく毒性のない植物の方が圧倒的に少ない。
ヨウシュヤマゴボウも同様に危険ではありますが、私はそういうことに無知な方がよほど危険だと思うのです。
私は物心ついたころには、ヨウシュヤマゴボウに毒があることを知っていましたし、子どもはそういうことに敏感で一度知れば忘れません。
ヨウシュヤマゴボウはおままごとにはピッタリですし、ウールなどを綺麗に染めることが出来る染料にもなります。
昔はアメリカやフランスで安物のワインの色付けに使われていたこともあったとか。別名インクベリーというだけあって、綺麗で色褪せない仕上がり。
これからも身近にあって欲しいなあと、本格的な秋の到来を前に思ってしまうのですよ。
ちなみに恒例のコーナー(いつの間にかコーナーに!?)
ヨウシュヤマゴボウ、毒があるので、生食はやめましょう。
大人であれば10粒程度食べても問題ないとは言われていますが、個人差はありますし、種子には強い毒がありますので、危険です。っていうか、はっきり言ってマズイので量を食べるとか無理です。
これで美味しかったら、魔性の果実だったのに残念だにゃあ……。
ちなみに鳥さんも実を食べますが、種は丸ごと糞として出すので大丈夫なのです。
どうしても食べなければならない時は、ヨウシュヤマゴボウの毒性は、熱で分解されますので、煮沸してから食べましょう。あくまで自己責任で。
根は毒以前に、硬くて食べられたものではないです。
山菜として売られているヤマゴボウと勘違いして食べたケースが過去にあったようですが、あれはキク科のモリアザミ、フジアザミの根です。
ヤマゴボウ科のヨウシュヤマゴボウや、在来種のヤマゴボウはいずれも毒があり別種ですので紛らわしいですけれど、ご注意くださいね。
強いて食べるなら葉ですかね~。その必要があるとは思えませんけれど。