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夢幻泡影(むげんほうよう)  作者: 赤坂純美麗
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第5話 帰還そして異世界へ

【現実世界編】

冬夜は現実世界に戻ると忘れてしまっていたのだが、眠るたびに雪籐と戦い続けていたのだ。


その戦いは生きている限り生涯続き、この戦いに負けると現実世界の人格「冬夜」と夢の世界の人格「雪籐」が入れ替わるのだ。


現実世界で目が覚めて人格が変わっている場合、この生涯の戦いに敗れたために人格の入れ代わりがおきてしまうのだった、逆に現実世界での死は夢の世界での死につながるのは、肉体に宿った魂の中の世界であることが伺える。


100人いれば100人の世界があり、運命のつながりがあれば相互の世界に行き来することも可能という事のようだった。このような世界ではあるが、能力は現実世界の人格の方が圧倒的で、精神が病まなければ夢世界の人格に負けることはない。


しかし、心の底で心を病んでしまったやこころの隙をつかれたとき、恐れていた人格の入れ代わりが起きてしまうのだ。


【夢の異世界編】

そのまま眠りにつき異世界に入っていった。

目が覚めるとそこはいつものベッドの上だった、スマホを確認すると時刻は15時を表示していた。


冬夜「あれ?今回は眠っていたわけじゃないのか?」、少しホッとしたが、それだとおかしい事がある事に気づいた。


前回は確か深夜2時頃まで起きていてそれからすぐに異世界に行ったはずだ。ということは今は13時間も過ぎという事になる、時間が経ちすぎている・・・・なぜか日付もわからない。


冬夜「どういうことだ?」


考えてみてもわからない。取り敢えず調べてみようと、俺はパソコンを立ち上げた。ネットで検索をしてみたが、特に変わった情報は見つからなかった。


冬夜「もしかして夢オチとかそういうことなんじゃ無いだろうな」


まさかとは思うが、、、 ん?、視界の左下に見慣れぬウィンドウが見える・・・。

なんだこれは?、メニュー・・・ログイン・・と書いてある?、部屋の中をまわってみたが他にできることもなかったし、ドアも開かない。しかたなく、一度ログインしてみることにした。

目の前に、ログインの文字が浮かぶ・・・左下のウィンドウが消える。


冬夜「これは現実世界じゃない・・・きちまったんだな夢の世界に、今回は現代編って感じか・・・」、視界の右側にウィンドウが浮かんでいる、そこにはステータスと書かれている」


何故かここではやり方を教わったわけじゃないが、このステータスを開く方法を理解している、何故だろう、言葉に出すことで実行することが出来るようだ。


冬夜「ステータスオープン」


すると画面が表示される。


冬夜「ん?」


なんだこれ? 画面に文字化けしたような模様や記号が表示されている。

もしかするとバグっているのかもしれない。


もしかして、ログアウトが出来るんじゃないか?、とメニューを開いてみるが、そこにはログアウトの文字が存在しなかった。


冬夜「マジかよ・・・」


これは本格的にヤバいな、どんどん夢の世界に引き込まれている、助けを求めることも出来ない。

でも一応、連絡先も確認してみるか。


そう思い連絡先を開くが、そこには見知らぬアドレスが表示されているだけだった。


冬夜「どういうことだ?」


どこからのメールなんだ?、他に何かないかと探って見る。


メールも電話も出来るみたいだが、現実世界との連絡手段が完全に断たれているという事のようだ。

このままここにいても仕方がないな。


冬夜「考えていても仕方ない、よし、外に出てみるか」


玄関を出て扉を閉めようとするが、何故か鍵が掛からなかった。


冬夜「え?」


背後からの気配に、慌てて振り返ると目の前に白い仮面を被った黒紫衣の青年がいた。


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