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夢幻泡影(むげんほうよう)  作者: 赤坂純美麗
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第4話 アンデッド討伐

【夢の異世界編】

それから何時間か経過したのち目覚めた。


冬夜「もう昼間か、、、」


この地域はどこかの島といったところか、時間が空いた時には記録をとるほうがよさそうだ。

塔の窓から見下ろす街並みは人通りがない様子、暗くて分からなかったが海も見える。


ここは港町だったのか、身支度を整え、塔を降りた。

不思議なことに昨夜倒したアンデッドの姿は見当たらない、昼間にはいなくなるようだ。


そのかわりに金貨や銀貨などが落ちていたので、見つけ次第回収してまわった。

地図を開き次の街を探すことにし、道中に食糧を購入し、店主にこの街の事を聞いた。


店主の話では夜になるとアンデッドが徘徊しており、生きているものがいると連れ去られてしまうらしい。

数が多いので誰も討伐出来ず困っているそうだ、他にも次の街について話を聞いた。


店主「見ない顔だね、他所からきたのかい?」

冬夜「昨夜、ここに着いたんですよ、ここからもっとも近い街はありますか?」

店主「ここから北に行ったところに、レナスの街がある、そこに行くといいだろう」

店主「ここは物騒だからな」

店主「腕に自信があれば、アンデッドの討伐してもらえるとありがたいのだが、、、」

冬夜「昨夜戦ったんだけど数が多すぎたので途中で逃げちゃったけど、また挑むことにするよ」

店主「それは助かる、装備を整えるなら武器屋と防具屋を紹介するから行ってみるといい」

冬夜「ありがとう」


武器屋で剣と銃を購入、防具屋で身軽な軽装具を購入、服には襟が高くまるで黒衣の洋装を選んだ。

装備を整え、大量の油を手に入れ小型の樽につめ、街の高台で決戦する準備をした。


地中に油や爆薬の入った樽を隠し、火を放つことで一気に葬り去る予定だ、失敗することもあるので3段階の罠を設置した。


あとは夜を待つこととになった・・・。


夜になりアンデッドの討伐に向かった。

暗くなると街灯に灯火はあるが、昼間とは一変して静かで薄暗く、ときおり呻き声が聞こえる。


ゆっくりとこちらに向かってきているようだ。

松明を片手に、ひたひたと足音がするのを確認しながら広場へ誘導していく。


広場の周りに配置した油の入った樽から少しづつ中身を放出していく。

アンデッド達はそれほど知性は無いようで、ただ真っ直ぐにこちらに向かってくるので広場の真ん中に誘導した。


数にして160〜200体が入ったところで松明の火を油に着火させた。

瞬く間に火は広がりアンデッド達は炎に包まれていく。


この炎に紛れて戦った、アンデッド達を炎に投げ入れては、次のアンデッドを誘導していくを繰り返した。

中には少し知性のあるアンデッドも存在したので、その場合は手足を折って自由を奪い炎の中に押し込んだり、逃げようとしたやつは爆薬で吹っ飛ばした。


体力的にはきつかったが、その繰り返しで半数以上は焼き払った。

残りのアンデッドは手練れのようで、こちらの誘いには乗ってこないものが大半だった。


炎の方も油を使い果たしもう消えかかってきていた・・・。


冬夜「仕方ない次の手で行くか」


場所を移す為、近くの灯台に向かった。

この灯台はレンガ作りで頑丈なため、次の戦いの主戦場に選んでいたのだった。


残りの油はここで使い切ることになる。

冬夜「よし最上階にある油の樽のところまで急がなくては」大きな灯台なので、

残りのアンデッドを灯台に誘き寄せて中に誘導後に塔の下から炎で殲滅する作戦だ。


移動速度の速いものは足を切断したりして、じっくりと時間をかけ1匹ずつ確実に減らしていった。


冬夜「これで最後だな」


最後の一体を切り倒し、一息ついた。


謎の声「くくく、、よくやったな、だが貴様もここまでだ!」


冬夜「誰だ!!」振り返るとそこには黒衣を着た男が立っていた。フードを被っているので顔はよく見えないが、背丈からしてまだ子供に見える。


謎の声「我は貴様と相対する者! 我が名は・・・雪藤だ」


冬夜「何?」

雪藤「貴様と入れ替わる為にきたのだ!」

冬夜「意味が分からないな、悪いけどお前と入れ替わるつもりはない」


そう言い放ち、冬夜は剣と銃を構えた。


冬夜「いくぞ!」


切りかかるも、かわされ、カウンター気味に蹴りを入れられてしまう。

それほど痛くはないがバランスが崩れて倒れてしまった、そこに雪藤の追い打ちで背中に肘打ちをくらってしまう、反撃で雪藤の腹部を至近距離で銃撃した。


しかし、雪藤はスキルにより傷は瞬時に治ってしまう。


冬夜「やったか?」

雪藤「ふん、その程度でこの我を倒せるとでも?」

冬夜「なんなんだこいつは」


冬夜は戦いの最中何度も斬撃、銃撃を繰り返すが全くダメージを与えられていない。

お互いに自動治癒のスキルが発動するので、奴の攻撃もこちらの攻撃も致命傷になるものはない。


このままではジリ貧だな、一旦距離を取り、相手の出方を見ることにした。


雪藤「どうした、そこまでか?」、雪籐は精神的優位を印象付けてくる。


条件は五分なのだが、ここでは精神力の差が戦いの優位を決めた。


冬夜「くっ」


相手との距離を詰め攻撃を繰り出すが、回復力が強すぎてキリがない。

今度は相手が攻撃を仕掛けてきた、早いな。


なんとか避けたが、腕を切られてしまい血が吹き出したが瞬時に傷は治る。


冬夜「ぐっ、なんて強さだ、、」

その後も何度となく斬り合い、銃撃でようやく雪藤を追い詰めることに成功した。


雪藤「やるじゃないか、だがまだまだこんなものではないぞ」

冬夜「くそ、こいつに何か弱点でもないのか」


その時、遠くから矢のようなものが飛んできて雪籐の腕に刺さった。


冬夜「え!?」

雪藤「ちっ邪魔が入ったか、またな冬夜・・・」

冬夜「まて、、、雪藤、貴様は誰なんだ・・・」


すると徐々に力が抜けていき、その場に倒れ意識を失った。

冬夜はここで現実世界に戻った。

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