第3話 異世界からの帰還
【夢の異世界編】
冬夜「朝か、、、」
部屋内を物色し、使えるものを持ち出すことにした。
見つかったものは、金貨が16枚と万年筆、ノートに地図だった。
冬夜「今から宿屋に行くのも面倒だな、ここですこし休むとしよう。」
冬夜はベッドに体を投げ出しゆっくりと目を瞑った。
【現実世界編】
目を覚ますとそこはいつもの部屋で、スマホを見ると日付が変わっていた。
少し休もうと思い横になるといつの間にか寝てしまっていたようだ。
今日は土曜日なので仕事は無いのだが、朝早く起きたせいなのか頭がぼーっとする、そのまま二度寝しようと思った時ふいにある事を思い出した。
俺の体は大丈夫だろうか? ここ最近まともに体を動かしていないため心配になってしまった。
よし、とりあえず軽く散歩しながら様子見ようかな。
そう思い身支度を整え家を出た、まずは駅前まで行くことにした。
家から駅に行くには大通りを通らなければならない為人通りが多い。
普段なら特に気にも留めないのだが今はあまり人が行き交う中に居たくはなかった。
最寄り駅に着くまでの間、何故かずっと緊張していたので疲れてしまった。
しかし、ここまで来たんだから買い物くらい済ませないとな。
目的のショッピングモールに着いた頃にはお昼を過ぎていて空腹を感じたため、ファミリーレストランに向かった。
そこで適当に食べたいものを食べて帰ることにしたので席についた、しばらく待っていると注文したものが届いたので早速食べた。
ハンバーグ定食を頼んでいたので、それを頂く。うん、普通に美味しいね。
食事をし終わって少しだけまったりとした時間を過ごしたあと、俺はモール内を見て回る事にした。
ただ目的もなくぶらついていると、服や雑貨など目につくものが多々あるため立ち止まってしまう。
そんな事を数回繰り返しているうちに時間は過ぎていった。
やはり運動不足のせいであまり歩き回るのには向かない体になっているらしい。
そうこうしていると結構いい時間になってきてしまったので、家に帰って休むことにした。
今回、冬夜は眠りが浅かったので、夢の世界での戦いの記録を覚えていた。
雪籐の正体に薄々感づいていて、それを思い出すたびに眠るのが怖くなったのだ。
冬夜「あぁ、また眠るとあの世界に行ってしまうのだろうか・・・」
眠る前に、知識だけでも詰め込んでおきたくて、ネット上から武器、防具、スキル、能力、サバイバル術の情報を片っ端から集めて頭の中に記憶していった。
さすがに全部は覚えられないが、夢の世界での戦いの為に、抜粋したものを夢の中に持ち込もうとしたのだ。
雪籐との力の差がないことの原因を調べることが出来ないことは残念だったが、もう時間はない、負けるわけにはいかないのだ・・・。
深夜2時頃、やっと情報の整理が終わり、枕の下に印刷した情報を忍ばせた。
意味のないことかもしれないが、心を落ち着かせたかったのだ。
気づかないうちに眠りについていた・・・。