7話 浅草なう その2
前回のあらすじ
私達は浅草に行った。
そこで幽香ちゃんとお揃いのストラップを買った!
私達が集合場所の雷門に行くと、もう二人は既に来ていた。
流生先輩はこちらを見つけると手招きをしてきた。
「おお、二人とも。良い物は買えたかい?」
「う…ん、人形焼きと…後理沙ちゃんとお揃いのストラップ…買ったよ」
「へえ…お揃いのストラップ買ったんだ。良かったね。こっちは雷おこしとどら焼き、それからプリンとか買ってきたよ」
「あ、プリン私も買えば良かった!」
お店があったのは気づいたんだけど…結局買うの後回しにしてそのまま忘れちゃったんだよね。
「はは、人数分買ってるからちゃんと君にもあげるよ」
「え、くれるの?ありがとう!」
「どういたしまして。でも能有さんと買ったやつだから能有さんにもお礼言わないと」
「え、ユー…能有も買ってくれてたの?わざわざありがと!あ、そういえば能有はなに買ったの?」
「俺は手ぬぐいと江戸切子って
奴を買ったぜ」
「江戸切子?なにそれ?」
「ガラス細工だな。結構綺麗だが割れやすいから気をつけて使わないとすぐ割れるぜ」
ユーノー(能有)は私達に実物を見せながらそう言った。
青い部分と透明な部分が合わさって趣がある模様を創りだしている。
「おー、これは中々綺麗だね!芸術に疎い私でも美しい物だって分かるよ」
「綺麗…」
幽香はそう言いながらまじまじと江戸切子を見つめている。どうやら彼女は気に入ったようだ。
「ふふ、ちゃんと僕も買ってあるから安心してね」
流生先輩はそう言うと赤色の江戸切子を取り出して、こちらに見せてきた。こちらもまた綺麗だ。
「あ…ありがとう…」
「どういたしまして」
こういう時間は大体早く過ぎ去る。
気づいたら私達はそば屋でざるそばを食べて、帰り始めていた。
そうしてしばらく電車に揺られていると、流生先輩が話しかけてきた。
「どう、浅草。楽しかった?」
「うん、楽しかった!雷門は格好良かったし人形焼きとお蕎麦は美味しかったしで大満足だよ!」
と、そこで私はあることを言い忘れたことに気づき、付け加えた。
「あ、後江戸切子見れたことと、幽香ちゃんとお揃いのストラップ買えたこと!」
「ふふ、本当に楽しかった感じが伝わってくるね。良かったよ。幽香は?」
「私も…楽しかった…」
幽香はそう言うと屈託のない笑顔で笑った。
「お、幽香も心から楽しめたみたいで良かったよ。能有さんは?」
「俺も楽しかったぞ。特に江戸切子を選ぶ時は最高だったぜ」
「あ〜、江戸切子選ぶのめっちゃ時間かかってましたもんねー。綺麗ですからね、あれ」
そう言うと彼は続けてこう言った。
「もちろん僕も楽しかったよ。僕はそうだな…そばが美味しかったかな。結構並んだけど並んだかいがあったよ」
「あー、めっちゃ混んでたもんね。あそこ」
そうしてしばらく会話を続けていたが、そのうちどうやら寝てしまったらしい。私はユーノー(能有)に降りる駅で起こされた。
「起きろ理沙。そろそろ駅だぞ」
「うーん…あ、ごめん寝ちゃってた?」
「バリバリ寝てたぞ」
「あー、最悪。まだ眠い」
「大丈夫かいそれ。気をつけて歩きなよ」
…結局そのまま眠いままで家まで来てしまった。正直どんな会話をしたのかも曖昧だ。
「いやー今日は本当にありがとうございました。能有さん」
「いえいえ、こちらこそ」
そんな会話を二人がしていたのは覚えてる。
でも私は眠くて眠くてしかたがなかった。そうして二人と別れた後にすぐにベッドに飛び込むぐらいには。
なぜこんなに眠いのか。私はその答えを探そうとしたが頭が回らない。
そうしてそのままだんだん力が抜けていき…私の意識は薄れていった。
次回時間をふっとばす予定です。
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