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6話 浅草なう

前回のあらすじ

 流生先輩の家に行き、そこで幽香と言う先輩の妹に会った

あの家出騒動から一週間。私達は浅草に来ていた。


 「はぁー、やっと着いたね。1時間半もかかるとは思わなかったよ」

 

 「思ってた以上に浅草って遠いんだな」


 「そうなんすよね。もう少し近いかと思ってました」


「私は…もう少し遠いと思ってました」


 なぜか牧田兄妹と一緒に…。


 正直この兄妹と一緒にいるとユーノーが口調を変えなきゃいけなくなるから嫌なんだけど…。


(まあいいじゃないですか。二人とも中学同じになるんですから。今のうちに仲良くしときましょう)


(こら!人の心を勝手に覗かない!

まあでも、それはそうね。でも流生先輩はともかく幽香ちゃんとはどう接していいのか分かんないな…)


(ピアノの話をしてみたらどうですかね。ほら、自己紹介の時に言ってたじゃないですか)


 ピアノか…私ピアノあんまり弾かないんだよね…。ま、一応聞いてみるか。



「ねえ、幽香ちゃん。この前ピアノが趣味って言ってたけど、どのくらい弾けるの?」


私がそう言うと幽香は少し考える様な顔して、こう答えた。


「まあまあかな。月の光って曲が弾ける位かな」


「え、それって十分すごいよ!私なんか猫踏んじゃったも弾けるかどうか怪しいもん」


「え…あ、うん。ありがとう。…よかったら今度教えようか…?」


「え、いいの!?じゃ、お願いしよっかな」


「う…うん、じゃあまた今度ね」


 幽香はそう言うと嬉しそうな顔をした。よっぽどピアノの話ができたのが嬉しいみたいだ。


 そんな会話をしているうちに気づいたら雷門に着いていたみたいだ。


 やっぱり浅草といったら雷門というイメージが強い。これを見るために来たと言っても過言ではない。それぐらい雷門を一度で良いから見てみたかった。


 「いやー。雷門。僕こういう場所は比較的好きだよ」


流生先輩もどうやらご機嫌のようだ。

比較的と言っているが、目が輝いている。


 「へえ、流生先輩もこういう場所好きなんですか、気が合いますね。」


「まあね。浅草自体は都会中の大都会だから嫌いだけどね。この辺は都会アレルギーが発症しないで済むし」


「都会アレルギー?なんですかそれ」


そんな話聞いたことない。


「いやー僕あんまりビルばっかりの場所行くとめまいがするんだよね。だから勝手にそう呼んでるだけ」



「へ、へえーそうなんだ」


「そういうのって大体視点の動かしすぎとかが原因らしいぜ。気をつけな」


ユーノー(能有)がそんなことを言いながら中に入っていく。


 もう少しゆっくりすればいいのに…


まあいいや、そろそろ私達も行こう。


 中に入って見るとお土産物屋さんや飲食店でいっぱいだった。

 

 正直想像以上だった。もうちょい少ないかなと思っていたがまさかここまでとは。

 マオー王国の観光地よりよっぽど多い気がする。


「う…やっぱり人…多い」


 幽香ちゃんはすっかり萎縮してしまっているようだ。


 「大丈夫?少し休む?」 


「う…いや…大丈夫。ちょっと怖いだけ」


「幽香は人混み苦手だもんね。ちょっと早めに帰ろうか」


「まあ、そうね。個人的には雷門行けただけで目的の50%達成してるし、後はお土産と昼ご飯食べて帰ろっか」


「ごめんなさい…私のせいで…」


「いやいや、謝る必要はないぜ。俺もあんま外出るの好きじゃないしな」

 

 ユーノー(能有)はそんなことを言って幽香を励ましている。

 

 それから私達は二手に別れてお土産屋を巡ることにした。

 

 私は幽香ちゃんと一緒にお土産を見ることになった。


 まず私が買ったのは浅草土産の定番、雷おこし。これは浅草に行くと決めた時から買うと決めていた。


「雷おこし…色々な味があるんだね…」


「そうなんだよね!私てっきし一種類しかないと思ってたよ。キャラメルとか割と洋風みたいなやつもあってびっくりしたよ」


「うん…私も…」


 幽香ちゃんは雷おこしは流生先輩が買ってくれるらしく、買わなかったみたいだ。


 次に私達が買ったのは人形焼き!

これもまた浅草ではよく見られるお土産だ。程よい甘さと昔ながらの焼き方で作られていて、焼き立てはとても美味しいと評判だ。


 せっかくなので私達も焼き立てを食べてみたが、これがまた美味しかった。

 

 美味しかったけど、中の餡子が熱くて舌が火傷しちゃった…。まあ、よく確認しないで食べた私が悪い。


 ちなみに幽香ちゃんはなんかケロッとしてた。強い。


 そして最後に私達はお揃いのストラップを買った!


お守りのストラップで、お守りと雷門の提灯ちょうちんがついてるやつだ。


 ちなみにお守りの内容は無病息災!やっぱり元気でいたいからね。


「ふふ、なんかロマンあるよね。お揃いって」


「う…うん。なんか…こう、仲良しって感じがして…いいよね」


「分かる〜なんか上手く言い表せないけどそういう感じあるよね」


「うん…」


 そんな話をしながら私達はお土産屋を後にし、二人と合流するために集合場所に向かった。


※別に作者は浅草の回し者ではありません

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