コアを浄化できれば...
俺はまりもにやたら豪華な大聖堂っぽい所に連れてこられた。
相変わらずまりもは家の外に出ても、裸足にブカブカのシャツ1枚、猫耳カチューシャという姿だ。羞恥心は無いんだろうか...?
「ゼウスのじーちゃーん!この人が魔神のコアをかいしゅーしたってさー!」
「なっ...なんじゃと!?」
まりもが珍しく声をはりあげてゼウスっと言う神を呼ぶと、大聖堂の奥から転がるように慌てておじいちゃん神が現れた。
「おい!お主!ほんとなのか!」
「え...はい。これのなかに...ありますけど...」
ポッチくんを渡すと、ゼウスはその中に手を入れ...
「ホントじゃ...魔神のコアが完全に封印されておる...」
っと安心した声を出した後、
バタッ!!
崩れるように倒れてしまった。
「えっ...えっ?だっ...大丈夫ですか!」
「あぁ、大丈夫じゃ...安心で腰が抜けてしもうた...おい!誰か車椅子を持ってきてくれんか!」
「あっ、車椅子ー?私が作ろっか?...んー...ほーい。」
まりもが手を伸ばしたかと思うとその場に車椅子がガシャンと現れ、よいしょーっとまりもがゼウスを支えて車椅子にせた。
「おぉ、すまんの。これをこのままにしておくと全世界の終わりが起こったかもしれんからの...ついつい気を張ってしまっててな。」
「あっいえ。大丈夫ですけど...それ、どうするんです?」
ゼウスは顔をクシャッと険しそうに歪めさせながら...
「...どうすることも出来んな。」
っと悔しそうに言った。
「ワシらは神族法で縛られておるからな破壊も消滅も浄化も...何も出来ん。じゃから、今それをこの全世界の中でどうにか出来るのはお主...ただ1人じゃな。」
「俺だけ?」
「うむ。その権能に呑まれた魔神のコアに強力な浄化すれば...魔神と共に無の権能が消滅し、新たな権能をそのコアに移植できるようになるじゃろう。その権能は、浄化者の祈りによって自由に決めれるはずしゃ...」
「俺の祈りで...それって...いいのか?」
「あぁ、浄化後のコアはお主の好きなようにすればええ...なぁ、コアの浄化を頼まれてくれんか?」
コアの浄化を成功させれば、面倒な神族法を部分的に破壊する権能...いや、もしかしたら、喪われたAIを呼び戻す権能も...?
どこまで自由に権能を決めれるかは分からない。ただ、それに近しいことが出来るなら...やる価値はあるかもしれない。
とるだけ取って放置していた魔神のコアをやっと話に組み込めた...




