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血液くれなきゃいたずらするよっ!

 準備が出来たらとっとと転移を選び異世界にGoする。この身体を作った時点で転生の選択肢など消え去った。


 だって、人間の体から魔法人形が産まれるとか意味わからんやん。人造人間かよ。いや、人造人間でも魔法人形は産まなくね?


 そんなつまらないことを考えているうちに転移が終わったのか薄暗い洞窟のような場所にいた。

 転移の感想を言うなら、転移の瞬間に女神がFXで全額とかしたような顔をしていたのが印象的だった...転移自体の感想じゃないなこれ。


 いつまでも洞窟(仮定)の中でいる訳にも行かないので出口を探すことにする。肩にかけているポーチ「ぽっちくん」から、「あっかりん」と「そーなーんくん」を取り出した。


 ぽっちくんはインベントリ機能の付いたポーチで、あっかりんは魔鉱石を使ったライトで、そーなーんくんは魔長波という音で周囲の探索、索敵、などを行ってくれるアイテムで、3つとも神界で錬金術で作成した。


 ネーミングセンス?壊滅的ですが何か?

 ちなみにほかにも色んなアイテムがぽっちくんに入っているが全部壊滅的なネーミングセンスだorz


 あっかりんとそーなーんくんのおかげでこれといってトラブルもなく洞窟から脱出できた。途中そーなーんくんが敵性反応検出したこともあったが全部回り道して無視した。


 この身体でどこまで戦えるのか知らんのに暗くて狭くてジメジメしてる所で初戦とか無理やろ。


んで、脱出して出てきたところが石造りの壁床で床には赤いカーペットの引かれている「いかにも城の廊下ですっ!」てとこなのはなんなん?転移場所間違えない?


そーなーんくんによるとここはマジで城らしく少し離れた所にある、広い部屋に中立反応が1つ確認できる以外は人もモンスターもいなさそうだ。周りの地形をそーなーんくんで調べて見ても森の反応だらけ...つまりここは森の中にポツンとある城ってところだろう。


この中立反応を無視して城から出たところでここがどこか分からないし、もし街からすごく離れているところだと、そこから街を探そうにもそーなーんくんだと限度がある。さすがに中立反応だから会ってすぐ戦闘みたいなことにはならないと願って中立反応のする場所に向かうことにした。


 街を探そうとしてる理由?序盤はみんなそうしてるからそうしよっかなって...(メタイ)


 空を飛べる神獣が居るため、力を借りようかとも思ったがサモナーのレベル制限に引っかかって呼べなかった。どうやら、神界ではレベル制限なんてなかったがあれは例外で職業レベルが足りていなければそれに関するスキルも職業レベル相当のものに一時的に下げられるらしい。てことで、錬金術師系の錬金、調合、料理も一時的にスキルレベルダウンだ。


 なんでや料理関係ないやろ...


 偽装なんかの職業によらないスキルはスキルレベルはダウンしないようだ。


 なんでや料理関係ないやろ...(2回目)



 そんなニ〇ニコの阪〇ネタみたいなことを頭で考えながら廊下を歩いて中立反応のする部屋の前に着いた。やけに豪華でデカい扉をギギギーっと開けると、部屋の真ん中にぽつーんと置かれた棺桶。そしてその中から感じる中立反応...


 あっ...はい。(察した)


 嫌な予感しかしないがそーっと棺桶に近づいて棺桶の側面に耳を当ててみる。


「すー...すー...すー...」


 なんか可愛い寝息みたいなの聞こえてきた!


 何故か嫌の予感はなくなり、その代わりに寝起きドッキリを仕掛ける時のドキドキを感じながら、ゆっくり棺桶の蓋をずらしてみる。ギギギー...


「血液くれなきゃいたずらするよっ!」


「は?」


「血液くれなきゃいたずらするよっ!」(2回目)


「ええ?」


「血液くれn(以下略)」(3回目)


ギギギー...見なかったことにした。


 見た目年齢約12歳程度、金色の肩ぐらいの髪、ワインレッド色の眼、肌はミルクを連想する色合い、ちらちら唇から覗く牙が印象的な女の子が棺桶の中にいた。

 全てを察せていたつもりで吸血鬼ぐらいしか当たっていなかった。


 いや、もっと雄々しい豪快なおっさんが寝ているものかと...イメージ的にはシャ〇バのバンパイアの...


 予想は外れたが可愛い女の子だったし、友好そうだし(中立反応だけど)、色々話を聞きたいのでもう一度棺桶を開ける。


「...ぐぅぇ...しめられたぁ...せっかく出れたと思ったのにぃ...」


 ...なんか泣いてた。

タイトル...「血液くれなきゃいたずらするよっ!」と「なんでや料理関係ないやろ...」の二択で30分悩みました。シャ〇バ...久しぶりにやろうかな...

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