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トリートメント

 次の日、自分の露店スペースにいくと...


「あっ!来たわ!」


「あ、あの人がトリートメントの商人...」


「あの人のお試し品で髪がサラサラになって、それで女の子に告白されたんだよ!」


「何!?俺も髪をサラサラにしてモテてぇ!」


 なんかもうめっちゃ人が待ってた。


「はやく!早くトリートメントを売ってくれ!」


「この髪を維持出来るなら、安い買い物ですわ!」


「貴女は、お試し品で一日早くトリートメント出来てるじゃない!買うのは私が先よ!」


 目をギラギラさせてトリートメントを売ってほしがる人々...


 トリートメントが薬物みたいになってんだけどそんな変なもの売ってないぞ!しかも、誰が早く買うかで喧嘩してるし...そんな早く買っても何も変わらないが?みんな鬼気迫る表情で、トリートメントを欲しがっててめっちゃ怖いし早く売り始めよう。


「えと、今日のトリートメントの販売を開始します。」


「「「キタァアアアァァア!!」」」


 狂喜乱舞し始める客を見て


 ...やべぇ宗教に足を踏み入れた気持ちなんだけど。いや、やべぇ宗教とか入ったことないが。


 っと思ってしまった。


 少し高い値段設定なのに飛ぶように売れるトリートメント。買った客はスキップをするレベルでノリノリで去ってゆく。


 ...売り物、トリートメントにしたの間違えたかもしれない...


トリートメントが次々と売れていく。在庫はぽっちくんの中にならいくらでもあるが、だからといってぽっちくんの中から取り出す訳には行かない。


 ぽっちくんがアイテムバックだとバレてしまうしな。


 ナルニアに在庫を取りに行かせるフリをするという方法もあるかもしれないが、今回ナルニアは城でお留守番だから無理。


 なのですぐに売り切れになってしまい...


「トリートメントもう無いの!?」


「えぇ、売り切れになります(ぽっちくんの中にはまだあるけど)」


「そ...そんな!」


「明日、またトリートメントの販売を行いますよ。」


「うぐっ...明日ね?1番に並ぶわ!」


「えっ...えぇありがとうございます。」


 なんなのこの人達、いくらトリートメントに需要があるって言ってもこんなにガチになるか?


 この世界独自の文化的なのがあったりしないよな。


 ...髪フェチが多い...とか..?いや、まさかな。


 思ったより早く売り切れたので商業ギルドに向かう。


 商業ギルドの会員証はかなりハイスペックで、どんな値段の商品をどれだけ売ったかが詳細に記録される。


 なのでこの会員証を提出して、売上の数パーセントをしっかりと納めておけば、ギルドからの信頼も上がるしギルドランクを上げるのにも繋がる。


 ギルドランクが上がればもっといい売り場を貸してもらえるし、そうなれば「何もしなくても金が入ってくる計画」を実行出来る。


 そんなことを考えているうちに商業ギルドに着いた。

異世界人の設定が変な人みたいになってきた...

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