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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
98/612

97・イベントをやってみた①

鳴り響く鐘の音をBGMに複数の冒険者や兵隊のパーティが門の目に出現する。


「「思ってた出てき方と違う!!」」


まるでどこからか転移してきた様な出現方法に思わず突っ込んでしまった。門が開いたので奥から走ってくるのだと思ってたのに・・・。

ユウさんも同じことを思ったのか僕と全く同じ言葉を発していて、周りのプレイヤーは笑ったり、ゲームの作りに不満そうな顔をしていたりと反応は様々だ。


「おい! あのパーティとの戦闘行くぞ!」


驚いている間になまけものが1人の冒険者へ『ブラックエッジ』を速攻で撃ち込んでそいつがいるパーティとの戦闘権利を得る。こっちに気付いた冒険者達が走ってくるので僕らも構えて迎え撃つが・・・


名前:レジャー

職種:冒険者

レベル:3

ランク:F


名前:マグナス

職種:冒険者

レベル:4

ランク:F


名前:ローナ

職種:冒険者

レベル:2

ランク:F


弱っ!!

マーキングで表示された瞬間そう思った。1人が剣を振り上げて無防備なまま飛び込んできたので軽く頭突きをして吹き飛ばす。地面に倒れた相手はすぐに光となって消えていく。

因みにマーキング結果が3人なのは、最初の『ブラックエッジ』で既に1人が昇天しているからだ。


「こっち終わった」

「私も倒したわ」

「魔法要らなかったな。殴ったら勝ったわ」


それぞれ冒険者が向かっていったユウさんとなまけものも冒険者を瞬殺していた。周りの他プレイヤーも既に倒し終わってる。


「少し弱すぎないかしら?」

「新規プレイヤー用なんだろうな。まぁ今回はクエストの流れを見に来てるようなものだから戦闘で苦戦はしたくないし、これくらいでいいだろ」


そう言った後、なまけものは次の冒険者に『ブラックエッジ』を当てる。そしてこちらに気付いた冒険者が向かってくるのでもう一度倒す。1つの4人パーティ1分とかからないので半ば機械的に次から次へと出て来る冒険者達を消して行く。周りも同様で倒しては次のパーティに攻撃を仕掛けているので、冒険者は最初に僕らが出現した場所まで行かない。

今もあそこに居るプレイヤーは何もすることなく冒険者が来るのを待っているのだろうか?


まぁそれはどうでもいいや。

冒険者を倒していると急に鐘が止み冒険者が出て来なくなった。しかしイベントクリアって訳ではなさそう。


「まだ3分の2も冒険者は残ってるし、残り時間も全然あるからクリアではないな」

「そんなのどこで分かるんだ?」

「右横ちょっと上辺りに残り時間と、冒険者の残りゲージと、魔物の残りゲージがあるだろ?」

「ああ、あったわ」


全然気付かなかった・・・というか無視してたわ。

冒険者ゲージは赤色で、魔物のゲージは青色で表示されている。赤はなまけものが言う様に3分の2まで減っており、青はちょびっと減ったくらいだ。


『強敵が出現します。強敵が出現します。強敵が・・・』


今度は鐘の音の代わりにシステム音声が鳴り響き、強敵出現のテロップが画面上で点滅する。そして数秒後、一般の冒険者よりもエフェクト多めで3人の冒険者が現れた。


名前:不動のドース

職種:冒険者

レベル:10

ランク:D


名前:破盾のジャン

職種:冒険者

レベル:10

ランク:D


名前:重魔のレナス

職種:冒険者

レベル:10

ランク:D


ドースが大盾、ジャンは長め双剣、レナスも杖を2本持っている。

3人は周囲を見渡し門を背に隊列を組む。ジャンが前衛、少し後ろにドースがレナスを守る様に盾を構える。


『ジャン。離れすぎるなよ?』

『わーってるよ! いちいち言うな!!』

『さっさとやるわよ。集中して!』

『『おう!』』


その言葉とともに強敵との戦闘が始まった。

次回更新は明後日になります

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