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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
96/612

95・イベントに参加してみた

~金曜日夜~


いつもの時間にログインしてオアシスで待機。数分してからユウさん、ココア、なまけものの順にやってくる。


「お疲れ」

「お疲れ様」

「おつかれ~」

「よーっす」


今日からイベント開始だからか周囲に居るプレイヤーの数が多い。普段は4分の3程のサーバー内の人数も上限近くまで増えていた。


「揃ったし行くか?」

「そうだな」


のんびりオアシスを歩き、オアシスの一角にあるイベントフィールドへの転移門に行く。そこにはイベント初日だからかプレイヤーでごった返していた。あまりの多さに転移門がよく見えない。


「あの列、転移門に入る人たちの列みたい」


上から見てきたココアが、門から延びる列を指して教えてくれる。どうやら転移門に入る為の列が勝手に出来ているらしいのでとりあえず並ぶ。イージー、ノーマル、ハードと難易度が設定されているが、皆最初は様子見なのかイージーを選ぶ人が多い。

まぁ並ぶといっても止まることなく進み続けているのでそんなに時間がかかることはないだろう。


「うぇー、多いなぁ・・・」

「初日だからこんなもんだろ。今のうちにイベントフィールドでの内容について確認しとくか?」

「そうね」

「冒険者倒せばいいんでしょ?」

「まぁ基本はそうなんだが・・・。このイベントはクエスト方式だからただ倒せばいいって訳でもないんだよ」

「どう言うこと?」

「このイベントではやらないといけないことが指示されるんだよ。内容はまだ知らないがそれをクリアしないと終わらない」

「え~! めんどくさい!!」

「言うな。まぁ今回は総力戦だから大半が[~を倒せ]になるだろうし大丈夫だって」


[~の場所に行け]とかなければいいんだけどなぁ・・・

なまけものがココアに説明をしている間に門の前まで進み、門の全貌が見える。門は人工物ではなく数本の木が絡みついて出来ただけのアーチで質素な感じがし、アーチの中は光っていて先が見えない。

前を並んでいるプレイヤーは皆仲間同士でワイワイしながらその光の中に消えていく。


「いくぞ」


そして僕たちの順番になる。

なまけものの掛け声で僕たちは一気にアーチをくぐった。

そして・・・


「あれ?」

「オアシス?」


飛び込んだ光の先はさっきと何も変わらないオアシスだった。たださっきよりもオアシスにいるプレイヤーは少なく、各々が話し合ってフィールドの入口へと向かう。が、フィールドには行かずそこで待機している。


『100秒後にクエストを開始します、お好きな出現場所の所まで移動し待機してください。選ばない場合はランダムとなります』


オアシス中にシステム音声が響き渡る。どうやら数秒おきに流れる仕組みのようだ。


「ああ・・・、スタート地点はそうやって選ぶのか」

「左から草原、森、海岸となってるな。どこがいい?」

「最初だから草原でいいんじゃない?」

「そうだな」


僕らの種族的に森での戦闘向けはいない。誰も意見を言うことなく草原エリアに並んだ。周りには新規プレイヤーであろうほぼ初期種族の魔物も多いがちらほら強そうな魔物もいる。


「推奨レベルは10だから、調子乗らない限り死なんだろうしいつも通り行こうぜ」

「ポンタ気を付けてね」

「はいはい・・・分かってるよ」


ココアがニヤニヤしながら言ってくる。

言い返すのも面倒なので適当にあしらっておいた。


『残り10秒です。9・・・8・・・』


そんな僕たちの視界でカウントダウンが始まる。

『0』というシステム音声と同時に目の前が光に包まれた。

次回更新は明後日になります

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