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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
93/612

92・王女に攻撃して見た

ユウ視点です

ポンタ   :近衛兵片付いた。エンチャとかマジ勘弁

なまけもの :こっちは『ダークランス』で瞬殺したぞ

ポンタ   :遠距離の範囲攻撃ずるい


ポンタのチャットで護衛役が全滅したのを確認。馬車にくっついていた護衛はなまけものがさっき纏めて消していたので、その後すぐ馬車の後ろに付き、ポンタが倒してくれるのを待っていた。

事前情報通りポンタのチャットと同じタイミングで馬車が止まる。そして側面の扉が開き、中から降りるためのステップが現れる。


なまけもの :馬車降りきるまでは無敵だからタイミングに気を付けろよ


どこかで見ているのかなまけものからのチャットが届く。分かってるわよと思いつつ、剣を構えて降りるのを待つ。王女の走りはなまけもの曰くもう笑ってしまう程の速さらしいので、降りきったタイミングに合わせて『雷斬』を使うしかない。


カツン・・・カツン・・・


緊張しながら待つとピンクのドレスを来た王女が、馬車の中からステップを降りて出てくる。大人だと勝手に想像してたのだが、出てきた王女は小さかった。顔立ちは中学生・・・程だと思うが背が低いので小学生のように見える。まぁそれは良いがこのタイミングで問題が出た。


「か、可愛い・・・」


きらびやかなドレスに身を包み、モデルのような可愛い顔立ち。今まで相手にして来た冒険者達とは全然違う雰囲気に攻撃して良いのかという疑問が私の中に生まれる。


ええ・・・これ私が倒さなきゃダメなのよね? 

何かハズレ引かされた気分だけど、みんな自分の役割を達成してるのだから私もやるしかない。私は王女が地面に足をつけるタイミングで馬車の後ろから飛び出す。


そして癖付いて来たマーキングを行いながら王女に向かって走り出す。


名前:クリスティーナ

職種:第3王女

レベル:100

ランク:S


『雷斬』の攻撃範囲に入った時にクリスティーナと目が合う。


「ふぇ!? ・・ら、『雷斬』」


そして私はステータスにびっくりして『雷斬』発動が若干遅れた。が、クリスティーナが逃げる前に発動できたのでまだ大丈夫! 体が瞬間移動するが如く動き、一気にクリスティーナへと剣を振るう。


『あら?』


当たる! という所で緊張感の無い声と同時にクリスティーナが少し体をズラす。それだけで『雷斬』の高速剣撃が躱されてしまう。


「嘘ぉお!?」


完全に見切られた。

私はクリスティーナの後ろに回った後、直ぐに振り向くとクリスティーナが何事もないような顔でこっちを見ていた。

クリスティーナは直ぐ様剣を構え直して攻撃しようとする私にドレスの裾を持ち上げて優雅にお辞儀をした。


「ええっ、何?」

『ではご機嫌よう』


そして挨拶を済ませたクリスティーナは、裾が擦らない様にドレスを持ち直すと、ものすごい速さで私に向かって走り出した。


「わぁ!?」


そしてまさか突撃してくると思ってなかったため怯んだ私の横を突風を作りながら通り抜け、スピードを維持したままわずか数秒で小さくなり景色と同化してしまった。


・・・・・


あまりの速さに呆然とする。あれ絶対猫○スより速い。

というかあれだけ速いなら絶対馬車も護衛も要らないでしょ・・・


「逃げられちゃったねー」

「いやあれ無理だから!!」


上空に待機していたココアがそう言いながら降りて来たので、私は咄嗟にそう言い返した。

次回更新は明後日になります

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 「9・もう一度、フィールドに出てみた」より レベルは他のゲーム同様高ければ高いほど身体能力が高く、冒険者ランクは高いほど技量や対応力が高い。 冒険者ランクはS~Gまであり、このランク…
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