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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
88/612

87・PvPしてみた(なまけもの+ココアとたこやきぃ+僕悪いすらいむ)①

「・・・何してんだ?」

「ふふふ、これこそウチらの最強フォメーション・・・」

「ダッサ・・・」


ココアが物凄く可哀想な物を見る目で言う。まぁ分からんでもない。

だってフォーメーションとか言いながら実際はたこやきぃがすらいむを脚で掴んでるだけだからな。


「ここはあたし達も合体しかないね!」

「は? 何だよ合体って・・・」


ココアが訳分からないことを言い出した。すぐにどう言う意味かを考えるが・・・やっぱりわからどわぁ!

急にココアが乗っかってきたので変な声が出てしまった。


「何すんだよ!?」

「何って合体だよ、合体! これがあたし達の最強フォーメーション!」


初めてやるのに何が最強だよ・・・

というか重・・・くはないけど動きづらいので退いてほしい。


「しょーもな・・・。乗っかっただけやん・・・」

「はぁ!? そっちよりはマシでしょー!!」

「全然そっちの方がダサいわ。見てみぃ! ウチらのフィット感を!」

「スライムなんて何処でもフィットするでしょーが!」


ダサいと言われたのが気に食わなかったのか、たこやきぃが言い返してくる。そしてココアとの言い争いが始まった。

ぶっちゃけどっちもダサい。でも言い争いの時間で少しでも魔力の回復させるため、何も言わずに待つ。


「あ、リョータ死んだ・・・」


ポンタ   :DEATH


すらいむがボソリと言って少し、今度はポンタ死亡のメッセージが届く。リョータってポンタの相手だよな・・・相打ちでもしたのか?

ポンタの死亡はキツいが、相手も死んだのでまだ3対3だ。ユウは・・・まだやり合ってるな。


「大体ねぇ! アンターー」

「もうその辺にしとけ。ポンタ死んだし真面目にやんぞ」

「たこやきぃもその辺にな。こっちもリョータ死んでるんだしさ」

「むぅ・・・仕方ない。この合体の強さは勝負でわからせてあげる!」

「望むところや!!」


仲良いなお前ら・・・


「先手必勝や! 『ファイアアロー』!」

「ココア!」

「『アクアウォール』」


『ファイアアロー』はココアが出した小さめの『アクアウォール』で防ぐ。


「防がれたか。ならこれならどうや?『フレアガスト』!」

「『アクアウォール』」


今度は無数の炎が突風のように飛んでくる。が、ココアはさっきよりも大きめの『アクアウォール』で防いだ。


「『サンダー』」

「『硬化』、『ミラーガード』」

「!? やばっ!」


すらいむはスキルを言ってさらに光沢を出した後、たこやきぃの頭よりも上にビョーンと体を伸ばす。ガードするだけかと思ったら、すらいむに当たった『サンダー』がこっちへと反射してきた。

慌てて回避して難を逃れるも、あれはまずい。


「反射かよ・・・。もしかして魔法全部弾くんじゃないだろうな・・・」


試しに『ブラックエッジ』を撃ってみる。予想通りすらいむに当たった瞬間180°向きを変えて返ってきた。急いで回避した所でたこやきぃがどや顔で教えてくれる。


「すらいむの『ミラーガード』は魔法を全部反射すんねや! ウチらみたいな魔法メインにはキツイやろ?」


いや、お前のスキルじゃねぇだろ。と言いたくなる。

しかし魔法反射か・・・、てことは物理などの魔法以外なら反射しないのか。


「じゃあ次はこっちの番やな! 『火時雨』」

「なまけ! 次来るよ!」


次のたこやきぃの攻撃が飛んでくる。たこやきぃが撃ちだした火球は、ぶわっと俺達の頭上に大きな炎となり、一息おいて俺らを中心に周囲に針のような炎が降り注ぐ。想像よりも広範囲で、今から走っても躱しきれない。


「『アクアウォール』」


が、ココアが傘のように頭上に『アクアウォール』を展開してガードしてくれた。おかげでダメージは『アクアウォール』からはみ出た翼部分の被弾だけで済む。


「次や『フレアガスト』」

「げっ! マジか!?」


たこやきぃが追加の攻撃を行う。本来同時に2つの魔法は使えないのだが、先の『火時雨』は炎を出した段階で魔法を撃ち終わったとの認識らしい。目の前からまた無数の炎が突風のように飛んでくる。


ココアにガードして欲しいが、『アクアウォール』は『火時雨』を防ぐために使っている。

・・・仕方ない!


「ココア! 壁を前にしてくれ!!」

「上は? 当たっちゃうよ」

「いいから!」


「分かった!」とココアが壁を『火時雨』へと向けたと同時に俺はたこやきぃと反対側に走り出す。『火時雨』は最初に指定した範囲に火の雨が降り注ぐだけで外れてしまえば当たらない筈。


「熱っ!!」

「あちちちち!」


4分の1程のダメージを受けたが何とか『火時雨』の範囲から脱出。

ココアのダメージも同じくらいなので想定よりも低いダメージで良かった。とはいえ無視できるダメージじゃないので可能であればココアの回復が欲しいところだ。


「『ヒールサークル』? 使うと魔力きつくなるけどいいの?」

「ああ・・・そうか・・・」


となると無理だな。

・・・どうすっかな・・・


次回更新は明後日になります

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