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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
86/612

85・PvPしてみた(ユウとがり勉)②

引き続きユウ視点

やられた。


がり勉はこっちの人数を減らすために瀕死のポンタを攻撃した。ずっとがり勉を見てても防げなかっただろうけど、その間にがり勉に攻撃するチャンスはあった筈。


ココアを探すためによそ見さえしていなければ・・・


「これで良しっと」

「ちょっと。何私以外に攻撃してるのよ」

「あのまま放置して回復されたらこっちが確実に負けるからね。それに攻撃しちゃいけない理由もないだろ? 僕たちは敵なんだから」

「・・・そうね」


がり勉の言ってる事は正しい。

別にそれぞれが1対1の戦闘をしている訳じゃない、4対4の戦闘をそれぞれ分かれてしているだけだ。私はずっとがり勉だけに注視してたけど、そうしている間に他の相手から攻撃を受ける可能性もあった。たまたまそれぞれの相手がポンタ達と向き合ってくれているから攻撃されなかっただけなのだ。


「さて、これで3対3。君には死んで貰って3対2としようか」

「2対3の間違いでしょ? そっちは大分HP減ってるようだしね」

「そうだけど、もう近付かせないから君の負けだよ・・・『連弾』!」


また銃弾が飛んできた。でもさっきと違い片腕が無い分連射が弱い。これなら前進しながら全弾弾いける。


「ちっ! 片腕じゃあ弱い!」


がり勉は下がりながら撃ち続ける。その為前進してるのに中々『雷斬』の射程範囲に入らない。

ええいまどろっこしい! やっぱりこういう時に『風切』があればと思う。


「もういいわ。さっさと終わらせるわよ!」


私は歩いての前進をやめて走り出す。こうすると全弾弾く事は出来なくなるけど時間をかけてなまけもの達が負けると分が悪くなる。

いや2人が負けるとは思ってないけどね・・・。

さっきチラッと横目で見たら何故かなまけものの上にココアが乗っていて、何か遊んでるように見えるのよね。


「いいっ!? 走ってくんなよ!」


がり勉は慌てて下がるが、相手は後ろ向きな為私より遅い。直ぐに『雷斬』の射程範囲に入る。同時に『連弾』も止まる。


「今! 『雷斬』!」

「『古代砲』!!」

「痛!?」


がり勉は咄嗟に『古代砲』を撃ってくる。しかし『雷斬』を使用してしまったので避けれない。右肩辺りに痛みが入るが、そのまま止まらず今度はがり勉の右腕を切り落とす。これでがり勉の遠距離攻撃手段は無くなった。


「まぁHPも無くなったけどね」

「そうね・・・あ」


そう言って消えるがり勉。

同時に私の右腕が武器共々地面に落ちる。さっきの『古代砲』が私の右肩に直撃してたみたいで、千切れる寸前だったらしい。それなのに『雷斬』で右腕振っちゃったから完全に千切れてしまった。


「うーん。手助けどうしようかしら?」


HPも半分以下になっちゃったし、左手で剣を振るのには慣れてない。

今行っても盾くらいにしかならないかも。かと言ってココアに回復をお願いしたら、その間になまけものが死ぬかもしれない。


・・・・・


まぁ盾くらいならいいかな。死んでもあっちにポンタ居るしね。

私は落ちた剣と右腕を拾って、思ったよりも離れてしまったなまけもの達に向かって走り出した。

次回更新は明後日になります

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