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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
85/612

84・PvPしてみた(ユウとがり勉)①

ユウ視点で進みます

「『古代砲』」

「わっ!」


古代機人のがり勉の右腕がビームが飛んでくる。速度的には見て避けれるけど当たったら痛そうな太さのビームね。武器も貫きそうなので弾かずに躱す。

がり勉の見た目は全体的に白いロボットで、目はモノアイで顔は平ら、足はあるけどカックンカックン歩く感じでいかにもロボットっぽい。あと両手先が砲口になっている。


「オーガって意外と素早いな。じゃあこれはどう? 『連弾』」


ドドドドドッ


がり勉の両腕から銃弾が連射される。速度はさっきのビームより多少速いくらいなので躱せないことはないが・・・


「ちょ! 撃ちすぎでしょ!! あ、痛っ!」


走り続けて全弾躱すが、がり勉は途中から私の移動先を予測して撃ってくる。数発食らったところで攻撃が止んだ。1発の威力が低い上、防具に当たったのでダメージは8分の1位で済んだ。


「ちょっと! 遠くからちまちま撃ってこないでよ!」

「そう言われても・・・オーガって接近戦特化でしょ? そんなのに勝てる気しないし、特化なら遠距離攻撃なさそうだからね」

「むぅ・・・」

「ははは、図星っぽいね。ならこのまま攻撃させてもらうよ」


バレたー!

今更だけど『風切』を残しておけばよかった。遠距離攻撃が無いのはやっぱり辛いわね、今枠あるからまたロイゼンのところまで行こうかしら?


「『連弾』」

「また来た」


がり勉は近づかれないように少し離れた後、また銃弾をばら撒いてくる。


って、今はそんなこと考えてる場合じゃない!

私は走りつつ持っていた剣で弾き落とす。これビームと違って実弾で良かった、全弾は無理だけど数弾程度なら何とか出来る。


キィン!


最後の1発を弾き落とす。

今度はノーダメージで乗り切った。弾いた剣も折れそうな気配はない。


「え~・・・あれ弾くとかマジで?」

「全弾は無理だけどね。ボケッとしてるとこっちから行くわよ?」


がり勉が攻撃を止めた直後に走り出す。攻撃直後にすぐ次を撃ってこないってことは、あのスキルは連続で使えない可能性がある。その間に間を詰めて攻撃しないと・・・


私はがり勉に向けて走り出した。今の半分の距離まで詰められれば『雷斬』の射程範囲に入る。そうすれば一気に接近戦に持ち込める。


「やば! 下がらないと」

「遅いわね、もう射程範囲内よ。『雷斬』」

「は? まだ剣は届かないだ・・・うわ!」


『雷斬』で一気に距離を縮め、がり勉の左腕を斬り飛ばして後ろに回る。距離が近いのでそのまま『紋切』で追撃する。


「痛たたた・・」


機械の体だからかな、『紋切』では思ったほどダメージが出ない。でも左腕も斬ってるし、ダメージ的には大分効いてるはず!


「もう一回『紋ーー」

「『噴射』!」

「きゃ!」


追撃しようとしたらがり勉の背中が開いて小さい噴射口が飛び出し火を噴いた。びっくりして数歩下がる間に噴射の勢いでがり勉が一気に距離を離す。離れたがり勉は安堵の表情で一息つく。


「ふぅ・、危なかった・・・。やっぱあんたヤベェな、一気にHP8割飛んだよ」

「あとちょっとだったのね」


じゃあ追撃の『紋切』が決まってたら何とかなったのかな・・・。


「ん?」


と、その時がり勉が全く違う方向を向く。つられてそっちを見るとそこにはポンタがいた。相手は確かサイの魔物だった筈だけど、居ないって事はポンタが倒したのね。


「リョータやっぱ負けたんか。まぁHPちょっとだったし仕方ないか。けど相手も相当減ってる上に前足潰したのか」


がり勉の言葉を聞いてポンタをもう一回見てみると、確かに前足が真っ平になっている。どうもあれのせいでうまく動けないようだ。


「ココアは?」


回復に向かって貰おうとココアを探す。確か黒っぽい色のスライムの相手してーー


「『古代砲』」

「!?」


がり勉の声に咄嗟にその場から横に飛ぶ。が、ビームは飛んでこない。がり勉を見ると右腕の砲身は私とは違う方向を向いていた。


その方向は・・・


ポンタ   :DEATH


向いたと同時にポンタ死亡のメッセージが画面に映った。

次回更新は明後日になります。

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