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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
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78・魔法を試してみた

ココアとなまけものの強さを確認するために、丘エリアで冒険者を襲う。


野営の時間が終わったためフィールドをうろついている冒険者パーティ見つけ次第攻撃していた。


「『ブラックエッジ』、『ブラックエッジ』・・・ははは、もう終わったぜ!」

「あーっ!! 今あたしが狙ってたのに!!」

「早い者勝ちだぜ!」


ついでに陣形や役割なども確認しようとしたのだが、現在なまけものの俺TUEEEE状態になっており、僕達はすることが無い。

なまけものは進化により魔法攻撃力がかなり上がったようで、『ブラックエッジ』ですら相手を一撃で倒し、かつ++となったことで貫通能力が付与されたらしい。そのおかげで冒険者の陣形次第では一撃で4人ともやられてしまう場合もあった。元々出も速いしスピードもある魔法なので、今回の進化でかなり強くなった。


なので僕とユウさんが相手の懐に近付くまでに敵がやられてしまう状態と化してしまっている。仮に残っていても、ココアの『アクアエッジ』に取られるし。


2人だけで次々と冒険者を倒していくので、僕とユウさんは途中から攻めるのすらやめた。


「何か暇・・・」

「いいんじゃない、たまには。今は2人の能力確認がメインだし」

「まぁ楽ではあるけどね。経験値も旨いし」


と愚痴っている間にも次のパーティが襲われる。

『ブラックエッジ』はもういいのか、なまけものは『サンダー』を多用して冒険者を倒し始めた。

なまけものが唱えると、冒険者の足元が光り、ワンテンポおいてそこに小さな雷が落ちる。足元の光りはあそこに落ちるという目印だな。


「『サンダー』は手から出るんじゃなくてその場に落ちるパターンなのね」

「じゃあ盾の後ろとかに隠れている相手に有効かな」

「でも洞窟内だと駄目そうね。空から落ちてきてるし」


することがないので、ユウさんと2人で観察する。『ダークランス』は足元からの攻撃、『ファイアボール』『ブラックエッジ』は正面から、『サンダー』は上からと結構隙が無い。ちょっと残念なのはまとめて撃てないことかな。


と、そこでちょっと気なったことがあるのでなまけものに聞いてみる。


「そういえば『エクスキューション』って盾の上からでもいけんの?」

「どういう事?」

「あれは盾でガードしてもくらうのかなって。ガードしてても効くのと、ガードしてたら効かないのは結構重要」

「・・・確かに。ちょっと試してみる」


そう言ってなまけものは盾持ちの前衛を1人残して攻撃を止める。冒険者は味方を屠ったなまけものを注視し盾を構える。

丁度いい状況だ、なまけものはその機会を逃さぬよう冒険者を狙い・・・


「『エクスキューー」

「『アクアエッジ』!」

『グハァ!?』

「「「あ・・・」」」

「え?」


『アクアエッジ』が側面から直撃した冒険者はそのまま倒れて消えていく。狙う先が無くなったなまけものの指が虚しい。

そこに少し離れた所で他の冒険者を倒していたココアが、首を傾げながら寄ってくる。


「あれ・・・どうかしたの?」

「おまっ、今の・・・」


なまけものが聞くと、ふふん、と鼻を鳴らしてココアは言い返す。


「さっき取られたお返し! へっへーん、やってやったぜ」

「空気読めよー・・・」


どうやらさっき取られたやり返しらしい。その為強く言い返せないようだ。


「はぁ・・・仕方ないな。悪いポンタ、今度試しとく」

「・・・ああ、うん。分かった」


今度と言われて時間を確認する。既に11時を回っていた。

なまけものが今度確認すると言うので、今日はお開きとした。

次回も明後日になります。

すみません・・・

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