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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
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77・なまけもの達も薬を求めてみた③

「よし、次は俺だな!」


なまけものが意を決して薬を飲み込む。同時になまけものの姿が光り出した。

なまけものには悪いが変な方向に進化したら面白いのにな。


「おい、進化し始めてから変なこと言うな!! フラグ立ったらどうすんだ!!」

「例えば?」

「聞けよ!!」

「うーん・・・ゾンビとか」

「そうなったらパーティから追放ね。気持ち悪いし」


ユウさんはゾンビNGらしい 露骨に嫌な顔する。


「なぁ・・・進化中にその話止めてくれないか? 本当にゾンビになったらどうすんだよ・・・」

「悪い悪い」


進化中のなまけものはそういうが、なまけものの体はどんどん大きくなっており、形がどんどん人間から離れていく。0じゃないけど、ゾンビにはならない気がしてきた。


そして十数秒して光が収まる。そこに居たのは・・・


「骨か」

「骨ね」

「骨じゃん」

「・・・骨だな」


なまけものはゾンビにならず、黒い骨のままだった。しかし今までのような人間の骨格ではなく明らかに人外の骨格形状をしている。ぱっと見のイメージでは、ヤギのような頭と角に羽が生えた人型の巨体をくっつけた感じだ。


正直なところ、悪魔っぽくていい感じがする。

「見た感じいいよね」

「そうか? まぁ前よりはマシかな・・・」

「ゾンビよりはマシね」

「よかったね。追放免れたよ」

「それって、マジなの?」


なまけものも湖に映った自分の姿を確認している。そして体を動かして機動性をみている。

羽の部分は動くかせるらしいが、飛べるわけではないらしく数回ピョンピョンしてたが、ちょっと肩を落として諦めていた。


それからなまけもののステータスを確認。種族階層5になったからか全体的に強くなっていた。



名前:なまけもの(榊)

種族:ダーク・スカルデーモン(5)

レベル:22

特殊スキル:ファイアボール+ ブラックエッジ++ ダークランス+ サンダー+ エクスキューション


ダーク・スカルデーモン:闇の力を増幅したスカルデーモン。豊富な魔力により高威力の魔法を撃ち続けてくる上、一撃で命を奪う技を使う。又、元が悪魔であるため身体能力も高く、接近戦も危険だが、アンデット種である為遅い。



「殆ど+ついてる・・・」

「はっはぁ、やったぜ!!」

「でも相変わらず遅いんだね」

「それは言うな」


今回『硬質』が消えて『サンダー』と『エクスキューション』が増えている。『サンダー』は大体想像つくけど『エクスキューション』ってなんだ?


「ちょっと待てよ・・・。えーっと・・・」


そう言って確認したなまけものの動きが止まる。

おーい。どうしたんだ?


「結構ヤバい技だったわ。魔力も多めだけど使ったら相手をほぼ確実に倒せる」

「どうやって?」

「後で実践するわ。見た方が早い」


なまけものがそういうので次の野営地を目指す。少しした所に次の野営地を見つけ、いつものようにみんなですぐ側まで寄る。

このままいつものように『ファイアボール』かと思いきや、なまけものはここで使うらしい。見張りの冒険者を指差してスキルを唱える。


「『エクスキューション』」


すると指した人差し指からレーザーポインターのような赤い光が出て冒険者の頭に当たる。当たったけど冒険者には影響が無いのかこっちに気付きもしない。


「何も効果ないように見えるけど?」


疑問に思ったユウさんがなまけものはに聞いている。それを聞いたなまけものは何故かカウントダウンを始めた。

「10、9、8・・・・3、2、1、0! はい終わり」

「ん?」


なまけものがそう言った途端、見張りの冒険者が倒れた。死んだらしくそのまま消える。

なまけものは銃口から出た煙を吹く仕草をしてドヤる。


「何したの?」

「『エクスキューション』はあのレーザーを一定時間当て続けると相手が死ぬんだ」

当て続ける時間は冒険者にレーザーを当てた時になまけものだけ見える。時間は冒険者によって変わるらしく、相手がなまけものより強ければ強いほど時間が長くなるそうだ。逆に弱い場合は、最短時間の10秒で倒せるそうだ。


「ん? 雑魚なら他の方が速くないか?」

「ああ、使う場所は結構限られてくるな。ダメージレースに勝てない時とか、相手が硬すぎるとか・・」


あと今みたいに奇襲とかにもな。

遠距離でも気付かれずに倒せるし、攻撃音もないのでテント内の他の冒険者は気付いていない。


「じゃあ今度から奇襲はなまけで」

「りょーかい」


また役割を見直さないといけないな。


次回更新は明後日になります

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