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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
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72・日曜の夜にもログインしてみた②

ココアを探して湖畔エリアに到着。と、直ぐにレーダーにココアの居場所が表示される。

レーダー範囲内にココアの居場所が映っているので結構近くに居るようだ。


「あ、あれじゃない?」


ユウさんがレーダーで方向を確認し指をさす。その方向の湖の上に何かが浮かんでいるが遠く過ぎて良く見えない。大きさ的にはココアっぽくないけど・・・


湖に入って犬かきの要領で泳ぐ。意外としんどいが水の中は冷たく感じて気持ちがいい。泳いでるのもありプールに来ている感じがする。

ユウさんは背が高いため足がつくらしく泳がず僕の後ろをついてくる。とはいえ流石にずっとは無理だったらしく、足がつかなくなったところで止まる。


「ごめん。泳ぐの苦手なの」

「じゃあもう少しだし連れてくるよ」


止まってキョロキョロしているから何してるのかと思ったら、足がつきそうな場所を探していたようだ。しかしそんな場所は無かったため、ユウさんはその場で留まることにしたらしい。


犬かきをマスターしそうになった頃、浮いている物体の近くに到着。浮いているのはやっぱりココアだった。

ただ・・・ものすごく太ってる。一瞬、ココアじゃないと判断しそうになった位だ。

どうやら羽根が水を吸って膨らんでいるようだ。しかし鳥の羽根って水を弾くと思っていたのだが、ゲームでは関係ないのかな。


「おーい、何してるの?」

「Zzz・・・」

「寝てやがる」


寝落ちかな?

ココアは仰向けになり、水に目や鼻が浸からない微妙な位置を保ったまま寝ている。とりあえず揺さぶってみたり、声を掛けてみるが起きる気配はない。


ユウ    :どうしたの?

ポンタ   :寝てる、多分寝落ち。どうしようか?

ユウ    :とりあえず引き上げましょ。下手したら水死しちゃうし

ポンタ   :了解


僕はココアを咥えてユウさんの元に戻る。ユウさんのところについてからはユウさんに渡して一緒に岸まで戻ってきた。


「ん・・・んん?」

「あ、起きた」


岸を上ると同時にココアが目を開ける。少しの間ぼーっとしつつ周囲を見回し、大きな欠伸をした。


「何で2人がいるの? てかあたし何してたっけ・・・」

「湖に浮かびながら寝てたよ。上手いこと寝てたから良かったけど、下手したら死んでたぞ」

「あ~・・・そういえばそうしてた」


ようやく記憶が戻ってきたのか、ココアは何度も欠伸をしながら呟く。こっちの予想通り水の適正(適性)値稼ぎに湖に浮いている間に寝てしまったようだ。

ココアはまだ眠そうなので、そのままもう寝るらしい。「ごめんねー」と言ってそのままログアウトして行った。残された僕らは互いに顔を見合わせて今後どうするかを話し合う。

最初の話だと、レベル上げになるんだが、なんか急に欠伸が出てきた。


「なんか、ココア見てたら僕も眠たくなってきた・・・」

「私も・・・。もうやめよっか」

「そだね」


欠伸をうつされたからか、僕らは急にきた睡魔に負けそのままログアウトした。

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