表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
72/612

71・日曜の夜にもログインしてみた①

「あんまりやらないようにしないとな」


明日に響くのでダメだと思いつつもログイン。

明日は仕事なので、やっても1時間で抑えないといけない。多分無理だろうけどさ。

こういう時って後に予定でもない限り、決めた時間で終われることがほぼ無い。多分今回もそうなるだろう。


「ポンタ」

「あれ? ユウさん」


オアシスでどこをぶらつくか考えていると、ユウさんが遠くから走ってくる。まさか日曜夕食後にログインしているとは思わなかったので驚いてしまった。


「ログインしてたんだ」

「今日はしてなかったし、夕食後からちょっとだけ」

「ハマってるね」

「かもね」


偏見だが、この時間に1人でぶらついている時点でユウさんもこのゲームにハマっているようだ。よく見ると装備が少し変わってるし、あの間に合わせではなくちゃんとした装備に変えようとでもしてたのだろうか。


「そうじゃないんだけど、あの姿だと変に目立つっていうか・・・視線を感じるのよね」

「ああ、うん。そうだよね」


今もまぁ目立ってるけどね。とはいえオーガはたまに見かける程度に居るので、女型のオーガもじきにみんな見慣れてくるだろう。


「ところで、何やってたの?」

「ちょっと丘エリアで散歩。もしかしたら誰かとPvPできるかと思って1人でぶらついてみたの」


やっぱりPvPしたかったのか・・・


「で、どうだった?」

「ううん、全然。みんな見ては来るんだけど、襲って来ないし、パーティ組まないって言ってくるし」

「また誘われたんだ。それで組んでやってたの?」

「ううん、断った。私はポンタ達とだけでいいから。顔の知らない人たちとは・・・ちょっとね」

「そうだね」


「ポンタ達とだけでいい」と言われた時に一瞬ドキッとしてしまったが、まぁリアルの知り合い同士でやってたら、顔の知らない他の人は不安だよな。どういう人か、どう話していいかも知らないし、僕も出来るだけ関わり合いたくない。


「ところでポンタはこれからどうするの?」

「考え中。レベルを上げるか、適正(適性)値を上げるか・・・」


なまけものとのレベル上げで少し上がったけど、イベントまでにもっと上げておきたい。目標は30位かな。適正(適性)値は・・・まぁうん、今すぐじゃなくてもいいな。


「適正(適性)値?」

「うん。ドラゴンになる為にはどうするかって考えて・・・飛んでる」

「ごめん、よく分からなかった」


だよね。

もうちょっと細かくユウさんに説明する。し終わると、なまけものと同様に呆れ顔された。でも他にどうすれば良いか分からないし。


「ココアに持ち上げてもらった方が早くない?」

「! 確かに!」


ココアの大きさで、僕を持ち上げれるかどうかは不明だが、その方が圧倒的に早い気がする。高いところから飛ぶ一瞬と、ずっと飛んでられる常時では違うだろう。同様の適正(適性)値が増えるか分からないが、試す価値は十分ある。


そうと決まればココアを探さねば。

確認するとまだログインしてる。とりあえずチャットで連絡しよう。


ポンタ   :ココア。今からそっち行っていい?


・・・

・・・・

・・・・・

あれ? 返事来ない。


「私が入った時から返事来ないのよね」


もう一度ログイン状況を確認、確かにログインしている。

忙しいのか、気付いていないだけか。それとも・・・


「ちょっと行ってみる」

「場所分かるの?」

「なまけものが今日会ってるんだ。その時水浴びするとか言ってたって」

「じゃあ湖畔エリアね。まだ居るかしら?」

「さぁ? まぁ居なかったらレベル上げでもしようか。急いですることでもないし」

「そうね」


僕達は世間話をしながら、湖畔エリアへと向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ