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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
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69・なまけものが進化してみた

「とぉりゃぁああ!」

「・・・何やってんだ?」


高台からのダイブを行っているとなまけものがすぐそばまで来ていた。さっきこっち来るって連絡を受けてたから驚きはしない。思ってたよりは遅かったけど。


「そう言うのなら、チョロチョロ動かず一箇所に留まってろよ。俺が近くに居るのレーダーで分かるだろ」

「ごめんごめん」


高台からのダイブ→高台に登る→高台からのダイブを繰り返していたからレーダーなんて見てなかったわ。

聞くとなまけものは僕が登ったり飛び降りたりを繰り返していたから中々追いつけなかったらしい。最終的に着地地点を推測して先回りしたことで何とか追いついたようだ。


「で、それ何してんの?」

「ドラゴンになる為の適正(適性)値稼ぎかな。ほらドラゴンって飛べるし、こうやって飛んでたらいけるかもって・・・」

「ただ落ちてるようにしか見えんかったぞ?」


そこは仕方ないだろ。今はただの蜥蜴。どれだけ足をバタつかせても滞空時間は伸びない。まぁ飛ぼうとしている()()が大事だから。


なまけものは「そうだな」と頷いた。

ところで何しに来たんだ?


「無事進化できたし、一緒にレベル上げでもしようかと思ったんだが・・・。取り込み中だったか」

「いや、試してただけだし。レベル上げね、了解」

「悪いな。湖畔エリアだと1人で行けるがレベルの上がりが悪いし、かといってここの冒険者は魔法躱してくるから1人じゃキツくてさ」

「ここの冒険者はカウンター気味に攻撃すると楽かなぁ。こっちから攻撃しても躱してくるから、相手が攻撃してくるのに重ねて攻撃した方が当たる」


さっきまでの戦闘で覚えた戦い方だ。突撃して来る冒険者に向かって体当たりをすると、相手はこっちが近付いてきたことで攻撃タイミングが狂い攻撃が外れ、逆にこっちはほぼ確実に攻撃を当てられる。

その上、今回の進化で体当たりが異常に強いから一撃で殆どの冒険者を瀕死にまでもっていける。瀕死になったらその場で動けないようだから、後は踏むだけで済む。


「なるほどな。でもその感じだと大分操作には慣れてきたみたいだな」

「まぁね」


なんだかんだ足がある方が動きのイメージがしやすいので動かしやすいし。


「ところで進化したんだよね?」

「おう! どうだ!?」

「・・・どこ変わったんだ?」

「どこだと思う?」


冒険者を探している最中、なまけものに聞いてみる。本人は進化したと言うが、見た目的には変わった感じがしない。違いそうなのは骨の色が黒くなったところか? いや、高台の影で黒く見えるだけかな。


「色が黒くなった」

「正解だチキショー!」


何がチキショーなのか分からなかったが、なまけものによるとそこしか変わらなかったらしく、物凄く不満だそうだ。せっかくの闇魔法使いなんだからもっと負のオーラとか纏ってもいいんじゃないかと愚痴りだす。


知らんがな。

と、今のうちにステータスを見せてもらうか。


名前:なまけもの(榊)

種族:ダーク・スケルトンウィザード(4)

レベル:21

特殊スキル:硬質 ファイアボール ブラックエッジ+ ダークランス


ダーク・スケルトンウィザード:闇魔法に長けたスケルトンウィザード。黒く淀んだ色の骨は闇に対する耐性が高く、闇魔法を吸収し魔力と身体強度が増す。しかしその反面光魔法には弱く、受けると弱体化してしまう。


「弱体化か、キツいな」

「ああ。けど光魔法なんて使うやつまだ居ないし当分は大丈夫の筈だ。それにすぐ次の進化するから」

「あ、薬で?」

「おう! ・・・って言ってもユウが居ないとダメなんだがな」


今日ユウさんはログインしていない。

もう17時前だから時間的に今日のログインはないかもな。あるとしても夕食後くらいか。

ちなみにココアはさっきログインしてきてた。そういえばココアは何してるんだろう。


「ここに来る前に会ったぞ。湖畔エリアで水浴びして来るそうだ」

「水浴び?」

「進化する為の適正(適性)値稼ぎ。多分そろそろ進化するんじゃないか」


ああ、そう言うことか。

なまけものが言うには「今日は放っといて」と言っていたらしいので、合流することなく、2人でレベル上げを行った。

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