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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
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5・出勤

「ごめんなさい。遅くなったわ」

「気にするな。こっちも気付かなくて悪いな」

「ごめんね」

「でも無事揃って良かった」


何とか全員集合できた。みんなで一斉に始めるのは良くないな。合流するだけで1日終わったぞ・・・。


「こりゃ、遊ぶのは明日からだな」

「だね~」

「ごめんなさい・・・」

「いや、やな・・・ユウのせいじゃないから」


色々決めておかなかったし、言わなかったのが悪かった。


「よし、ならパーティ組んで今日は終わるか。パーティ組んどけば明日以降、オアシス内ならパーティの誰かの所に瞬間移動できるから今日より集合しやすくなる筈だ」

「それは楽ね」

「瞬間移動~」

「じゃあなまけもの申請宜しく」


明日への準備を終えて今日は全員ログアウトした。



~次の日~



「おっす! 昨日は悪かったな」

「いやこっちもな。やっぱりコミュニケーション大事」

「ああ、ちょっと言い忘れただけでああだもんな。アレ最初フレンド登録してなかったらヤバかったぞ」

「本当それ。絶対集合出来てなかったよな・・・」


欠伸しながら出社した榊と昨日の事を反省する。

にしても眠い。あの後風呂入ったりしてたからあんまり寝てないんだよな。榊も同様だし他の2人は大丈夫だろうか。

いつもは僕より早い柳さんが居ないのが気になる。

遅刻したらまずいよなぁ。


「大丈夫そうだ。ほらアレ」


後ろを向いていた僕と違い、前を向いていた榊が気付いた。

振り向くと2人の姿が見える。


「おはようございます」

「おはよ・・」

「「おはようございます」」


柳さんはいつも通りだが・・・。

柊さんがヒドイ。寝癖だらけだし、メイクもまだなようだ。

というか寝てる。

聞くと柳さんは、朝行く前に柊さんを訪ねたそうだ。予想通りまだ寝てたらしい。


「この子中々起きなくて・・・。遅刻するかと思ったわ」

「おつかれ・・・」

「うう・・・まだ眠い。それにお腹減った・・・」


朝ごはんもまだか・・・

終了時間はもう少し早くしたほうが良さそうだ。


「そうだ。みんなにはこれ渡しとくぞ」

「何これ?」


4人揃った所で榊がテーブルに紙の束を取り出した。

色々書かれているけどどう見ても仕事用ではない。資料に載っている図がゲームの画面だからな。


「あのゲームのよく使う操作がまとめてある。これ読んどけば最低限はできる筈だ」

「へぇ助かる。気が利くじゃない」

「ありがとー」

「結構細かく書いてある。あの後、よくこれ作る時間あったな」

「いや・・・、これ作ったの俺の兄貴なんだ。あのゲームやるって言ったらまとめられたこれが昨日送られてきた。待ち時間の間に読んでたから昨日は何とかなったんだ」


それでか。一緒に始めたのにチャットも含めやけに詳しいと思ってた。事前に調べてたのかと推測してたけど、この資料があったからか。


「それで今日もするのよね? いつからする?」

「帰ってから直ぐは無理だろ? 8時くらいでどうだ?」

「私は良いよ」

「それくらいなら私も」

「僕はいつからでもいい」

「よし! じゃあ8時な。場所は昨日のオアシスに集合で」

「「「了解」」」


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