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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
597/612

597.開始を見守ってみた①

なまけ視点

獅子王さんに「観戦者はあっち行け」と言わんばかりにユウ達がいるところへ投げ飛ばされる。するとまるで俺が悪いかのようにユウ達が見た。


「またバカやったの? お父さん加減知らないから程々にしておきなさいよ」

「なまけだししょうがないよね」

「してねぇ!」

「あら? この人ってそういう人?」

「「そう」」

「違う! ・・・ところでどちらさん? お二人さん俺にも紹介してください」


雰囲気的におっとりお姉さん! 2人の知り合いなら俺にもワンチャーー


「私のお母さんよ」


おっと危ねぇ・・・。危うく死亡確定の危険物に手を出すとこだったぜ。


「何下手に出て・・・あ、手を出したらマジで死ぬわよ? 社会的にと身体的に」

「しません。声的に年ぱーー」

「あら?」

「・・・なんかユウと似た感じがしたので親族かなって思ったので」

「あらら、そんなに似てるかしら~?」


ふぅ、回避ーー


「待って? 私の親族だと即断するほどのダメな理由でもあるの?」


したつもりだったのに! 瞬時に次の手を考える。そしていいものを見つけた。

獅子王さんを指差し。


「あれ。あれのせい」

「・・・、く、言い返せないわ」

「何で? お父さんダメ?」

「えっと・・・、少なくとも今のポンタの状況を自身に当てはめると、めんどくさいことこの上ないのでダメですお母様」

「・・・あら〜、そうなの?」


何とか回避できたようだ。面倒なのはユウも同意見で、ウンウンと頷いている。


「私もそう思うわ。昨日のでいうとお母さんもめんどくさい」

「あら~・・・」

「あら~じゃないのよ! おかげで大変なんだからね!?」

「え~・・・、いいと思ったのに・・・」


ユウのやつも苦労してるんだな・・・。しかし大変なことには興味あるぞ。


「こんな日の前に何したんだお前・・・」

「私じゃない! ・・・でも言わない」


ぷいっと顔を背けるユウ。これはなんかあったな! そう直感した俺の目がキランと光る。

同時にココアの目もキラキラ光だした。


「「詳しく聞こうか」」

「おっ?」

「あっ」


ハモった直後、ココアもぷいっと顔を背けてしまった。何だこいつ。

しかし今は後だ。


「どうした? 大変なんだろ? 面白おかしく聞くぞ?」

「面白おかしく聞かなくていい!!」

「実はねぇ・・・。昨日ポンタさんとーー」

「お母さんは黙ってて!」


慌てるユウ。

なるほど、つまりポンタと何かあったわけだ。で、気まずそうなポンタ、ユウとの距離感。そこから導き出される真実はいつも一つ!


「なるほど理解した!」

「今ので!?」

「あたしも理解した!」

「何で!?」


流石俺と同じく2人を近くで見ていたココア。同時期に理解したようだ。俺はユウに答えを突きつけるかのように指差し、


「お前・・・」

「ポンタに振られたな!?」

「ポンタとやったんでしょ~!?」

「ちがーう!!!」


ココアもろとも吹き飛ばされた。余波で母親のMAMAさんも転がる。


「違うのか!? 言いたくなくて、ポンタと距離感あって、なんか気まずそうにしていると言えばそうだろう!?」

「違う!」

「昨日一緒にいて、なんかいい雰囲気になって、そのままピー的なことじゃないの?」

「何でそうなるのよ!?」

「そうよね、ポンタさんにね、好きだってバレちゃっただけなのにね」

「お母さん!?」


あっさり暴露するMAMAさん。しかしその内容は俺の求めていた答えではなかった。


「「・・・・・、なーんだ・・・」」

「なーんだ!?」


もうちょっと進展した何かだと思ったのに・・・。忘れてたぜ、こいつらの進展の遅さをよ。


そんな俺らをよそに、遠くでポンタが獅子王さんを殴り飛ばしていた。

次回更新は3日後の予定です

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