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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
59/612

58・丘エリアに来てみた

丘エリアに到着。

どうやら丘陵のようで大小様々な丘が連なっている。全体的に緩やかな傾斜の小さな丘が目立ち、殆どの丘がは高くない。だが所々に見晴台として使えそうなほどの高い丘が見える。


草原エリアと同じくらい見晴らしはいいが、高低差があるため隠れる事は容易だ。今までのエリアと異なり、地形に高低差があるため、戦闘時にも色々影響が出てきそうだ。


「見晴らしよくていいエリアね。湖畔エリアも落ち着いてて好きだったけどここも良いわ」

「だよな。時間のある時、散歩でもしようかな」

「最近戦ってばかりだし、それも良いわねー。のんびりしたい気分だわ」


・・・・・

さっきまで「プレイヤーとの戦闘楽しみね!」とか戦闘好きみたいなこと言っていたのに・・・。3人の視線を受けたユウさんはよく分からなそうな顔でこっちを見返した。


「何? 何か変なこと言った?」

「「「何も」」」


僕達が揃って首を振るので怪訝な顔をしつつも、今は景色を堪能したいようですぐさま意識を景色の方に向けた。話し相手をココアに任せ、僕はなまけものとこれからの事を相談する。


「取り敢えずフィールド探索でもするか?」

「だな。見たところ高低差に慣れるためのフィールドって感じがするし、冒険者の強さも見ておきたい」

「そんなに強さ変わるか?」

「エリアに入る前に適正レベルを見たけど、湖畔エリアよりちょっと上くらい。けどランクが高くなってる筈だ。ネットでもここで詰まる人が多いらしいし」


ネット情報だとランクGは出て来ず、ソロ冒険者もほぼいない。今まではレベル差でゴリ押ししていたプレイヤーはここで勝てなくなり、辞めるか上達するか湖畔エリアでレベル上げの3択を迫られる。

僕らはギリギリだったけどロイゼンを倒したくらいには強いので、何とかなるだろうとなまけものは言う。


「ユウさんやる気だけど、他のプレイヤーはどうする?」

「襲ってきたら戦うくらいで良いんじゃないか。こっちからは攻めないようにだけすれば大丈夫だろ」

「レベルシンクか・・・」


レベルシンクとはレベル調整だ。

こちらから攻撃すると、相手よりもレベルが低くなるように設定されており、これは高レベルプレイヤーがレベル差を利用して初心者、低レベル者を攻撃する初心者、低レベル狩りを防ぐために実装されている。良いシステムだと思うが、PvP専の人達からは不満の声もあるらしい。

そう言う人たちの為に決闘システムがあるのに、あれは面白くないと言ってやらないそうだ。


「レベルシンクの所為で勝てない奴が騒いでるだけだろ。決闘は相手の了承が要るし、レベル差見られて断られてるんだろうな。まあそういう奴は直ぐやめてくだろうしほっとけ」


なまけものは鼻で笑いながら思っていることを言う。


「レベルってどれくらい低くなるかは知ってる?」

「流石にそれは知らんわ。相手とのパーティの人数差や進化階層などで色々変わるからな」

「そうか・・・」

「何だ、攻めたいのか?」

「いや、どれくらいの差になるのかなってさ」


まぁちょっと攻めてみたい気もするんだけどね。

勝てる気しないからやらないけど。



次回更新は2日後になります。

よろしくお願いします

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