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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
577/612

574.特訓することにした

無謀な計画が始まった。いや、無意味と言うべきか。


「まぁやるだけやるか。ポンタが強くなれば戦闘楽になるしな」

「僕今でもある程度できると思うんですけど?」

「そうか? よし、じゃあお前らポンタのダメなところを挙げていけ。改善点だ」


改善点ね。ていうかダメなところって・・・、そんなないでしょ。


「見切り力、間合いの取り方、先読み」

「立ち回り、スキルの使い方、ワンパターン」

「鈍感、主人公補正無し、ギャップ無い」


え? そんなにあるの? というか言い過ぎでは? ・・・そしてココアの挙げてる内容何? ただの悪口では?


「細かく言えばまだあるが・・・、ようはお前そのキャラ使いこなせてねぇんだよ」

「使ってないなまけに言われたくないんだけど・・・」

「じゃあそのキャラの得意なことは何だ?」

「うーん・・・、状態異常! 飛べる、泳げる、遠距離攻撃!」

「・・・まあいいだろう。だが飛べる、泳げるはスキルで簡単になったし、遠距離攻撃は俺らレベルだと大半が持ってるぞ」

「ポンタはもう少しその長い体の使い方をマスターすべきね。自身の体を使いこなすのは初歩よ」

「だな。蛇みたいにクネクネしたり巻きついたりできるんだから、もっと有効活用をーー」

「だって大半はユウさん乗ってるじゃん。そんなことしたら落ちちゃうよ」

「・・・・・、するべきだ」


スルーしたな!? 今。

ユウさんも目を逸らさないでよ。


「と、とりあえずポンタはもっと体を使って戦闘すべきよ」

「・・・もう、2度と誰も乗せない」

「それはダメ。そういう訳だからこれから私と永遠模擬戦するわよ。攻撃の回避力を身につけつつ、反撃できるように体を動かせるようにするわ」


模擬戦? 死刑宣告かな?

あと当たり前のように乗龍拒否を否定されたぞ。知ってたけど。


「よし。んじゃ回避力や体の動かし方、先読みなどはユウとの模擬戦で何とかなりそうだな。それじゃ俺はスキルの使い方でも教えるか」

「遠くから撃つだけのお前に教えられることはない」

「何だと!?」

「スキルの使いかたは動きによって変わるから、それもこっちでやるわ。なまけはポンタが使える戦術を考えて」

「・・・、まあいいだろう」

「あたしも考える! まずはボコボコにやられて、もうダメだって・・・」

「前提がもうおかしい!」


というか僕の戦術は僕が考える!


「別にいいじゃない。使える戦術は増えるに越したことないでしょ?」

「なまけの戦術が使えた試しある?」

「・・・・・。無いかも」

「あるわ! 作戦の・・・ため池である俺をなめるなよ!」

「数、ショボそう・・・」

「そんなに自信もって言うなら源泉だっ! くらい言いなさいよ。それだと溜め込んでるようにしか聞こえないわよ」

「汚そうだよね~。腐った作戦しかなさそう」


期待はしないほうがよさそうだ。

やはり自分で考えーー


「じゃあポンタ。早速始めるわよ」

「え? 今から? 今度じゃダメ?」

「ダメ。当たり前でしょ。時間ないのよ?」

「そう言われても明日の準備もしたいし・・・」

「何かあるの?」

「出張。カイザーさんの代わりに」


まぁ大半終わってるけどね。最近出張増えてきたから、準備ももう慣れたもんよ。ただ遅刻や忘れ物は相手に大変失礼なので、不備がないように今日はもう終わりたい。


というかユウさんには言ってたはずだけど・・・。あ、今思い出したって顔してる。


「・・・しょうがないわね・・・。じゃあ明日から・・・」

「明日から3日出張ですん。ではお先!」


引き止められそうな気がしたので、「ああっ!」と大きな声をあげるユウさんを尻目にログアウトした。

次回更新は3日後の予定です

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