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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
557/612

554.スキルを取ってみた①

ヨセフを倒したことで現れた階段を下りていく。道中はココアが終始ドヤり続けていた。


「ふふん。今回はあたしの独壇場だったね!」

「・・・言い返したいが、ぶっちゃけそうだから言い返せねぇ・・・」

「なんだかんだココアのひらめきに助けられたよね」

「ココアいなかったら勝てなかったわ」

「ふふん! ふふふん!! そうだよねっ!」

「けど・・・」

「「「もう一回行くけどなっ(ねっ)!!」」」

「!? 何でっ!?」


驚くココアは「もういいじゃん!」というが、そうはいかない。


「俺らは不完全燃焼なんだよ! 勝った気しねぇんだよ!」

「やられっぱなしは嫌なのよね」

「勝ったしいいじゃん。もうくるのやだよ~!」

「それは僕も嫌」


問題はボス戦が始まるまでの諸々だ。もう慣れたとはいえ、ちょっとそれが面倒ではある。主に実を取りに行くのがね・・・。


「それは俺もそう。あの実取ってくるのが特にだるくてなぁ・・・」

「そうなのよねぇ・・・」

「こっち見んな!」


チラチラ見てくるなまけものとユウさん。だるいとか言うけど、一回も行ったことないだろ!


「まぁ強制はしねぇ。今日はもう遅いからな、ココアの気分で決めたらいいさ」

「じゃあ行かない。寝る!」

「了解だ。2人はどうするんだ?」

「「やる!」」

「じゃあポンタ、あれ取ってきてくれ」

「じゃあ寝る」

「OK。じゃあ寝る前にーー」

「取って来いと!? じゃあお前も来い。戦闘面倒だから代わりにやってくれ」

「ん? ああ、それならいいぞ」


よし、これであのだるい戦闘はなまけものに押し付けられるぞ。まぁたいしてあそこの敵は強くないんだけどね。


「ねぇねぇ! それよりアレあったよ!」

「んん? おおっ! 社じゃんか!」

「スキルの時間だぁ!」

「良いのあるかしら」


ココアの指差す先によく見る社を発見。急いで全員が駆け寄る。そして我先にと何があるかをチェックした。


『白炎』

『霊呼び』

『飛翔脚』

『傀儡化』


「『傀儡化』ゲット~」

「ちょい待て! もっとよく考えろ! というかもう説明読んだのか!?」

「まだ〜」

「『飛翔脚』はあるから要らないわね。ポンタはどれにするの?」

「『白炎』かなぁ。まだ中身見てないけど」


『白炎』:SGを使用して自身に白炎を30秒纏う。纏い中はHPを微量回復し、ステータスが微上昇する。

『霊呼び』:SGを消費して霊体を召喚する。召喚される霊はランダム。召喚後は勝手に戦闘し、一定時間が経過するか、やられると消える。一定時間は召喚される霊によって変わる。

『飛翔脚』:空中で跳躍出来る。使用時にSGを消費。連続使用毎に消費SG増加。

『傀儡化』:SGを消費して光弾を飛ばし、当てた相手を一定時間操作できる。操作中はSGを消費し続ける。傀儡化した相手のスキルは使えない。


これは『白炎』で決まりかな。

『霊呼び』は面白そうだがギャンブル性の強いスキルのようだ。ギャンブルスキルはいざって時に頼れないのでパス。

『傀儡化』も面白そうだけど、SG消費が著しそうで恐らく使い勝手は悪そうだ。対人だと拘束できるという点からワンチャンアリかもだが、ボス戦では効かなくて役に立ちそうにない。大体拘束するにも光弾を当てる必要があるし、当てるの下手な僕には無理だろう。

『飛翔脚』? 要らない子ですね。


「おい、今『飛翔脚』馬鹿にしただろ?」

「そんなこと言われてもSG使わなくても飛べるし要らない」

「馬鹿だな。これは飛ぶために使うんじゃねぇよ、空中で瞬時に方向転換するために使うもんさ」


なまけものは自慢げに使い方を教えてくれる。言われると使えそうな気がしてきた。


「む、そう言われると使い勝手良さそうな気がする」

「だろう?」

「まぁそれでも『霧散』でワープ出来るから要らないけど」


ニッコリするなまけものにニッコリ笑顔で返すと、肩を掴まれた。


「表、出ようか? ちょっと語ろうぜ、拳でよぉ!」

「いいぞ! やってやんよぉ!」


ついでに『白炎』の効果確かめてやんよ!


「私も混ざっていい?」

「「それはダメ」」

「何でよ!?」

次回更新は3日後の予定です。

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