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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
549/612

546.白炎ヨセフと戦ってみた⑨

「まずいな。傀儡化されたか・・・」

ユウ    :ごめーん!


なまけものもすぐに状況を飲み込む。

ユウさんは僕と同様にしゃべれないのかチャットで謝る。そこに最後の偽物を倒したなまけものが合流した。


「まぁ頭の炎を消しゃ済む話だろ? なら余裕だぜ、『アクア』!」


なまけものがしょうがねぇなぁと言いたげな顔で『アクア』を放つも、ユウさんは首を傾げて避ける。外れた『アクア』は真後ろに居たヨセフが鬱陶しそうに剣で弾き飛ばした。


「おい避けんな!」

ユウ    :私じゃない!

『なんだこの弱い魔法は・・・。しかしこのレベルでも解除される可能性はあるか・・・。ならこうするまでよ! むうん!!』


ヨセフが念じるとユウさんの頭の白炎が一層大きくなりユウさんを覆う。一瞬焦ったがダメージは無いようだ。


「スーパー〇イヤ人みたい~」

「ゴリラだからな。だがこりゃまずいぞ」

「なまけ、あれは解除できるか?」

「無理かもな。あと解除できても俺殺されそう。すっごい睨まれてるんだが?」

「「知らない」」


ヨセフが白炎を大きくしたことで、『アクア』一発では消せなくなった。その上、消そうとすると包まれているユウさんもダメージが入ってしまう。まぁ手はなくはないが・・・


ユウ    :よく分からないのだけど助けられないの?

「『アクア』の強化版撃てば解除はできるぞ。けど纏っているの全部消さないといけないから、お前も巻き込むぞ。普段なら気にしないが、今はお前にもダメージ入るから巻き込まれたらまず助からん」

「水だしね」

ユウ    :待って? もしかして・・・私詰んでる?

「詰んだな。まさかヨセフがそこまでユウにぞっこんだったとは・・・」

「言葉的に一定の強さを見せると優先的に傀儡化しようとするのかもね。手ならあるけど・・・」

「あるのかよ! どうするんだ?」

「切り札を使う」


僕はココアを見た。見られたココアは何故かふんぞり返る。

なまけものもココアを見て理解した。


「『凍死』のダメージ無しを利用するんだな? 確かにそれならいけるが・・・」

「まぁ別の問題が出るんだけどね」


別の問題。1つは『凍死』をする際は対象者に触れる必要があるということ。つまりユウさんが『凍死』中はなまけものの攻撃範囲にココアも入ってしまう。そうなればココアがダメージを受けてしまう。

ココアは水属性にそれなりの耐性はあるものの、現在のHPでは流石にもたない。だから結果ユウさんは助かってもココアが死んでしまう。

そして2つ目、こっちはその解除中ヨセフを誰が止めておくかだ。もちろん白炎を消す担当のなまけもの、ユウさんを『凍死』させる担当をココアとすれば、おのずと僕の担当になる。だが正直今のヨセフを止められる気がしない。狙われた瞬間真っ二つにされるだけだろう。


「成程な・・・。ユウを取るか、ココアを取るか・・・。まぁユウだな、戦闘力的に」

「あたし切り札なのに!!?」

「切り札ってのはな、使っちまったら終わりなん・・・おわっ!? 攻撃すんな!」

「うるさい。死ね~!」

ユウ    :『ミラーガード』で弾けないの?

「「それだ!」」


どうやらあっちの問題は解決しそうだ。

じゃあ残りはこっちだが・・・


「おしっ、じゃあ始めっぞ。ポンタ、タゲちゃんととっとけよ」

「いや、こっちの問題が・・・」

「適当に『霧化』で逃げ回ってればいけっだろ」

「いや、移動速度が違うから・・・」

「じゃあ『カースフィールド』でも使ったら~?」

「え~・・・」


適当な・・・。あと『カースフィールド』SG消費すごいんだけど?

しかしなまけもの達は興味ないのかそそくさと準備を始める。僕は半ばあきらめつつ、どうしようかと考えながらヨセフを見ると・・・目が合った。


『話は終わりか? なら行くぞ』

「へ?」


直後、僕の体は真っ二つになった。

次回更新は3日後の予定です。

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