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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
547/612

544.白炎ヨセフと戦ってみた⑦

「「きたぁ!!」」


思ってたようにはいかなかったが、結果的にヨセフを転ばすことに成功する。しかも今回はユウさん側に倒れなかった為、助けも不要だ。


「え? 何!? またやったの!?」

『貴様・・・! またしても・・・。それでも剣士か!!?』

「何で私に言いうのよ! 後ろ見なさいよ!!」


作戦を聞いていなかったユウさんは混乱するも、まるで自分が悪いかのように言われたことに怒ったのか、すぐさま弾かれた剣を回収し倒れたヨセフに斬りかかろうとする。しかし今はまずい、慌ててユウさんを止めた。


「ちょっとストップ!! 引いて引いて」

「何でよっ!? 今チャンスでしょ!?」

「巻き添え食らうから!!」


半ば強引にユウさんを下がらせる。普段ならそのまま攻撃してもらうところだが、フレンドリーファイアでダメージを受ける今はまずい。なんとかヨセフから離した瞬間、ヨセフに極大の雷が落ちた。 


『ぐおおおおおっ!!?』


極大の雷はヨセフを地面に縫い付けるように10秒ほど続いた。消えた後には背中の中心が黒ずんだヨセフが倒れこんでいる。


「やったか!?」

「なぜフラグを立てるんだ!?」


というかフラグ以前にHPまだ半分残っている。なまけものが再度魔法を唱えようとするが、その前にヨセフが剣を杖代わりに起き上がった。足元がふらついているのは『サンダー』で麻痺状態にでもなったか?


『く・・・、この程度ではやられんぞ! 黄金のクズ共を根絶やしにするまではなぁ!!』


しかし大声とともに一瞬でふらつきは消える。それどころか白いオーラを纏い強化されたように見える。

ヨセフは剣を天に掲げ、叫んだ。


『白き黄泉の炎よ、我が命燃やし解き放て、『霊魂招来』!』


すると剣に纏っていた白炎が一層大きくなり、複数に分散して周囲に飛び散る。飛び散った白炎はそこで大きく広がりあの紋章を地面に描く。

嫌な予感しかしない。というかスキル名からもう大体予測がつく。


「終わったな。お疲れさん」


なまけものも同様なのか諦めモードだ。予測できていないユウさんとココアだけが慌てている。

せめて大したことない奴が出てくるのを祈ろう。


「・・・あ、僕出てきた」

「俺もいるな・・・」


紋章の上に現れたのは偽物の僕となまけもの、そしてそれ以外の見たことないような魔物が合計10体。見たことない魔物も恐らく僕ら同様コピーしたされたプレイヤーキャラなのだろう。


「お前の話だと大したことないんだよな? ワンチャンいけるか?」

「多ぶーー」


僕となまけものの間を偽なまけものの『サンダー』が通り抜ける。かすっただけでいいダメージを貰った。


「ん無理!」

「そうか・・・」


なまけものは首を振る僕を見てフッと笑った。


「ならヤケクソじゃああ!!」

「うおおおお!」


突進する僕らに偽物たちの攻撃が降り注いだ。

次回更新は3日後の予定です

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