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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
539/612

536.ヨセフと戦闘してみた.⑩

どしゃ降りのように白炎がフィールド全体に降り注ぐ。避ける避けないとかのレベルではなく、もはや当たらないとおかしいレベルで降り注いでいる。これが攻撃じゃなかったらちょっと幻想的な感じがするのに・・・


「ふう・・・、2人とも大丈夫?」

「まぁね・・・、HP半分切っちゃったけど」

「『ミラーガード』で弾いたからノーダメージだよ」

「おかげで助かったよココア」

「もっと褒めていいよ!」


流石に回避できない白炎だったが、ココアが『ミラーガード』を発動させ僕らの傘代わりとなってくれたおかげでダメージは最小限で済んだ。本人も『ミラーガード』は賭けだったようで、「よかった~」と口に出して喜んでいた。


今は天井付近にある降り注ぐ白炎の大元、大きな白炎が灯る台の下に隠れている。この台は天井から吊るされているが、大きな白炎を受けている分かなり大きく僕ですら全身が隠れられるほどだ。

降り注ぐ白炎は大きな白炎から弾けるように飛んで落ちてくるので、ぶっちゃけ真下のここは当たらない。安全地帯だ。


まぁ下から・・・、ヨセフから見るとただの的なんだけどね。

とりあえず降り注ぐ白炎が収まるまで攻撃してこないことを祈るしかない。


「そういえばなまけは?」

「なんかすごい叫んでたけど、ココアが作った盾に隠れてたし大丈夫じゃない?」

「だといいけど・・・」


このどしゃ降りの白炎の中、一人地上に居るなまけものが心配だ。死んだとの情報が来ないから生きているだろうけど、恐らく身動きは取れないだろう。何とかして助けたいがこっちも動けない。


「それよか・・・、あれどうするの?」

「そういわれても・・・、どうしよう・・・・」


目下、現在このフィールドで動いているのはただ一人、白炎をものともしないヨセフだけである。HPを大分減らしたせいか、HP反比例で上がる速度がかなりヤバい所まで来てしまった。ココアの攻撃でスピードを下げられているとはいえ、道中の死霊使いと同じくらいの速度で走り回っている。まるで逃げる虫を追いかけているかのようにフィールドを縦横無尽に駆け回っている。


意味もなく移動するわけない筈、ということは・・・、


「あ、なまけ!」

「どこ!?」

「あっち! あ、そっち!、ああ、今度はーー」

「どっち!?」


ココアが言う方向がコロコロ変わる。しかしやはりそういうことか。どうやらヨセフはなまけものを追って走り回っているらしい。なまけものの速度から恐らく『縮地』を使って逃げ回っているのだろうが、このままでは長くはもたない。SG的にもなまけものの精神的にも。


ただここだけの話、上から見ると鉄板のようなものが高速移動しているように見えるので、見てる分には面白い。


「助けないと!」

「でもどうするの!? 倒すには後イボ3つは潰さないといけないでしょ!?」

「ヨセフのHP的にはそうだね」

しかし先ほど見つけた3つのうち、右肩のつけねと右足の太ももはココアの『凍傷液』がかかっていたし、ほぼ確実に潰れたはず。脛だけがかろうじて残っていると思うが、その場合でも2つ足りない。おおよそ残りの場所の検討はついているが、高速移動中のヨセフからその場所を探し出すのは難しい。かと言ってヨセフが動かないように動いてくれというのは、余力のないなまけものには厳しいか。


なまけもの:くぁwせdrftgyふじこlp


「・・・・・」


撤回。余力あるわアイツ。

次回更新は3日後の予定です

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