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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
520/612

517.一緒に洞窟へと行ってみた③

なまけもの :んじゃサクッと倒してくれい。くれぐれもこっちに寄こすなよ

ポンタ   :ふっふっふ。僕の手の中にはムクマリの実があるのだよ。この意味、分かるよね?

なまけもの :貴様! 正気か!? そんなことをすれば・・・

ポンタ   :奴らは全てなまけへと行く。だがそれがどうした? たったそれだけだろう?

なまけもの :馬鹿め! こちらには人質が居るんだぜ? ユウがどうなってもいいのか?

ポンタ   :知らないのか? 今ムクマリの実を持っていないのはなまけだけなんだぜ?

なまけもの :え? マジで?

ポンタ   :マジ

ユウ    :あるわよ

ココア   :持ってる~


マジです。

先にもしもの時、隠れられるように渡しておいたのだ。なまけものにはタイミングが無く渡せなかったが、結果面白くなりそうなので良しとしよう。


まぁあっちに行く前にまとめて倒すけども。


「何してるんですか?」

「あ、すみません。ちょっとチャットで連絡を」


馬鹿な話をしてたらちょっと待たせてしまった。2人を少しさがらせ、安全圏を確認する。

後は中央の香炉を狙いつつ、周囲の死霊使いを巻き込むように最大パワーで混乱の『ミストブレス』を放つ。着弾と同時に死霊使いが居た周辺は一気に霧に包まれる。そして中で死霊使い達で殴り合いが始まる。後は放っておけばHPが減った最後の一人だけが残るだろう。

香炉を破壊したことで整列していた髑髏たちも消えていってるし、なまけものたちもすぐに合流できそうだ。


「「おお~」」

「・・・なんか恥ずかしいから見学止めてくれません?」

「いやいや、せっかくなので全部見させてもらいますよ」

「さぁ! 次は何するんですか?」

「もうあと放置するだけだから何もしないですよ」


2人は「「ええ~!?」」と声を上げる。

まぁ他人の戦闘なんて、この殺伐としたゲームではなかなか見られないし分からなくもないけどね。

とはいえ僕の戦闘は見せられたものじゃないので見ないでほしーー


「!? 後ろっ!! 危なーー」

「「!!?」」


2人と突き飛ばして攻撃を受け止める。しかし止められたのは1人分だけ。すぐにもう1人の魔法が当たり壁に叩きつけられた。


「・・・・・、くそっ、消えないんかい・・・」


目の前に僕となまけもののコピーが無言で立っている。どうやらこの2人は同じく召喚された髑髏とは少し勝手が違うらしく、香炉を破壊しただけでは消えないようだ。その上なまけものに向いていた標的設定も消えているようで、再度攻撃するために動き出す。


『『ミストブレス』』

「!? 『ミストブレス』!」


近距離で互いの『ミストブレス』が衝突する。しかし何とか押し勝った。威力・・・いや、恐らくステータスは僕の方が上なのだろう。


名前:死霊王の眷属

種族:タイニーン


名前:死霊王の眷属

種族:バフォメット


一応マーキングしてみるもランクは不明。だがステータス的にそれほど高くはないと思われるので何とか1人で相手できそうだ。受けたなまけもののコピーの魔法もそれほど威力は無いしね。


「ポンタさん!」

「加勢します!」

「いい。それより2人は僕の仲間呼んできてくれますか? 多分入口でのんびりしてそうだから」

「「了解です」」


かしわもちとロバ吉が入口へ向かって走っていく。これでよし。外野もいなくなったしやりやすさUP。

折角の自身との対決なので、気分的にも1人でやりたかった。


「じゃあまずは僕のコピーから倒そーー」

『キェエエエエエ!!』

「ああっ! 忘れてた!」


残り1体となった死霊使いが襲ってきた。

咄嗟にカウンター気味に殴ったら死んでくれた。

次回更新は3日後の予定です

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