表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
5/612

4・合流してみた

チャットのやり方は分かった。

フレンドチャットにしてみんなに送ろう。


・・・柳さんと柊さんオフラインになってる。

まだチュートリアル中かな? じゃあ、榊だけに送ろう。


ポンタ :今チュートリアル終わった。どこ?

なまけもの :ポンタって誰?

ポンタ   :タケノコ

なまけもの :ああ、分かった分かった。俺も今さっきチュートリアル終わった。今迷子

ポンタ   :僕はチャットに四苦八苦してた。あれ最初分かんないわ。通りすがりの骨に教えて貰った

なまけもの :俺逆。さっき困ってた蛇に教えた。あ、魔物何にした? 俺スケルトン

ポンタ   :サーペント。ん? そっちスケルトン?

なまけもの :ポンタはサーペント・・・。蛇・・・。骨にチャット聞いた・・・。あ!


僕も分かった。さっきの骨は榊か!

確かあっちに・・・あ、さっきの骨が走ってきた。結構遅い。


途中でこけて目の前でヘッドスライディングした骨、いやスケルトンは肩をカタカタ言わせながらこっちを見ている。

ちょっと息整えたら? ゲーム内で意味あるか知らないけど。


「確かにポンタだ。俺が分かるか?」

「さっきチャットしたなまけものだよな?」

「ああ・・・はぁ、良かった・・・」


その場に崩れるスケルトン。すぐ関節外れるんだな・・・。


「始める前にネームとか選ぶ種族言っとくべきだったわ。柊とか決めてなさそうだけど、俺決めてたし言っとけば良かった・・・。すまん」

「ごめん。僕も既に決めてたし言っとけば良かったな・・・」

「さっきまでマジで焦ってたわ。みんなオフラインだし、そう言えば誰が何かも聞いてないし。一回ログアウトして電話しようかと思ったくらいな」

「でも無事合流できてよかった。後は柳さん達だけど」


ココア   :榊くーん!。竹くーん。どこー!?



「「・・・・・」」


新たに届いたチャットに僕たちは顔を合わせる。

ワールドチャットで僕たちのリアルの名前が表示されている。僕だけならともかく榊まで言っているって事は・・・


「あれ柊だな・・・。マジか? アイツ」

「知らないだけ思うけど・・・」


ワールドチャットで呼ぶのやめて。

柊さんのネームは分かったけど今話しかけるのは止めておこう。すぐバレる。


ココア   :ねぇー?、どこー?

やっさん  :失礼、ココアさんとやら。ワールドチャットでの呼び掛けは他の方に迷惑なのでやめた方が良いですよ。後、ゲーム内ではリアルの名前は言わないのがルールです


あ、誰か指摘してくれた。グッジョブ!


ココア   :ほんと!? ありがとう。今後は注意するね

やっさん  :いえいえ。初めての人によくある事です。では小生はこれで


「良い人だったな」

「うん。・・・あ、ひいら・・ココアには今フレンドチャット送るよ」


僕たちの容姿とネームをココアに送る。ココアから連絡は返ってこなかったが数分後には合流できた。

ココアは鳥種を選択したようで、今はカラスの姿をしている。


「ごめーん。2人の名前バラしちゃった!」

「まぁ仕方ないしいいが。次からは気を付けろよ?」

「明日からは一応サーバー変えようか。多分気にしている人居ないと思うけど・・・念のため」

「ごめんね。ところでやなっちゃんは?」

「まだだ。多分まだチュートリアル中」

「そうなんだ。私結構種族で迷ってたから最後だと思ってた」

「多分もうちょっとだと思うしもう少し待ってみようか」


それから10分ほど待ったけど、柳さんは来なかった。

流石に時間かかりすぎだと思い始める。


「遅いな・・・」

「どっかで迷ってるのかな?」

「チュートリアルでは迷わんだろ」


なまけものの言う通り、チュートリアルでは迷わない筈。

となると・・・。キャラメイクで時間がかかっているか、それ以外か・・・


「ごめん、ちょっとログアウトして電話してくる」

「分かった。なら俺たちここで待ってるわ」

「電話して出なかったらまたすぐ戻ってくる」


そう言ってログアウトする。

ヘッドギアも外さずスマホを持ち上げ・・・


「げっ!。凄い着信量!」


不在着信27件。

ほぼ1分単位で電話がかかってきていた。相手は勿論柳さん。

慌ててかけ直すとノーコールで出た。


「良かった! 繋がった!!」

「ごめん、気付かなかった。どしたの?」


柳さんはキャラメイクすらまだだった。途中で躓いて、ずっと電話をかけてたらしい。

初期設定はみんな完了していた筈。もしかしてゲームが起動しなかった?


「サーバーっていうの? どれ選んだらいいか分からなくて・・・」

「ああ、そこ・・・」


ただどれに入ったらいいか分からなかっただけらしい。

とりあえず僕たちが居るサーバーとキャラメイクの流れとチュートリアルについて伝えておく。後は僕たちの姿とネームも一緒に。


「分かった! ありがとう、すぐ追いつく!」


そう言った。柳さん=ユウは十数分後無事合流出来た。オンラインになった段階で連絡を入れたので合流は手間取らなくて済んだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ