表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
483/612

482.のんびりしてみた.②

捕獲から龍形態へ強制移行させられ、ユウさんが乗って乗り心地を確かめる。体が細くなったからか、ちょっと乗りにくそうにしている。


「・・・確かに前に比べると乗りにくい・・・。前は4輪車に乗っているくらいの安定性だったのに、2輪車に乗っている気分だわ」

「いい例え」

「どうでもいいよ! というかそれじゃあ乗らなくていいと思うんだけど」

「それはダメよ。私ポンタいないとダメなんだから」

「あっ・・・そですか」


そう言われると悪い気しないが、いいようにされている気がする。

拒否は諦め、これからどうしようかと考え始める。目的であった【海難】を倒してしまったので新たな目的が欲しい所だが・・・。


このままアフリカ大陸縦断するのも手だし、折角だったら日本側にも行ってみたい。

というか・・・よくよく考えてみれば一番最初のイギリスにすら行けてないんだよなぁ。それを考えると絶対無理な気がする。あれだけ行こうぜと言った割にいまだに大西洋すらを拝めてないってどうなんだろう。


「ねぇねぇポンタ」

「ん? どうかした?」

「あたしも進化先出てるんだけどどうしたらいい?」


唸っていると、ココアがそんな相談を持ち掛けてきた。どうやら彼女も新しい進化先が出ているようだ。

なまけものも出てたから、【海難】を倒したことによって必ず一つ進化先が出るのかもしれない。


「どうしたらって・・・。ココアが進化したいのならしたらいいんじゃないかな?」

「そう? じゃあ押しちゃおーかな。回復なくなりそうだけど~」

「・・・ちょっと待って?」


さらっと爆弾発言しないでほしい。


「進化先回復無いの?」

「多分ね~。ほとんど情報書いてなくて分かんない」


僕の時もそうだったが、進化先の情報が少なすぎて判断ができないらしい。

残っている可能性はゼロではないが、僕は賭けに負けて『強再生』を失った。


とはいえ進化はココアの好きにしたらいいと思うし、ココアがしたいのなら止める気はない。


「ねぇねぇ? どうかな~?」

「うーん・・・。ココアがいいと思うならいいんじゃないかな?」

「でも回復無くていいの?」

「あると便利だけど、それでココアが好きに進化できないのはちょっと違うかなって思うよ」


元々ココアのような回復寄りの魔物は珍しく、他のプレイヤーではほぼ見ない。回復するプレイヤーすらあまり見ないくらいだ。

つまり無いのが普通。僕らのチームも普通に戻るだけだ。


「分かった。じゃあ押しちゃお~」

「ちなみに進化先ってどんなの?」

「変なやつ~」


ココアは変なやつになりたいのか・・・。よく分からない。

嬉々として進化を進めるココアが僕の目の前で光りだした。

次回更新は3日後の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ