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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
482/612

481.のんびりしてみた①

「よぉ、インフル治ったか?」

「治った。結構やばかったね。仕事的に」

「仕事的に!?」

「うん。ほら今先輩休みだからさ、僕も休むと止まるんだよね。だから在宅でやってたけど勝手が違ってやりにくくてさ」

「いや体調どうなんだよ!?」

「あ、薬飲んだら全然。怖いくらい何ともなくなって」

「ふーん・・・。それはまぁ良かったな。ところであいつらどうなった?」

「あいつら? あーくす・・・彼らね。発表見てないけど何とかしたみたいだよ。メール来てた」


休んでる最中にあったから結果しか聞いてないけど、楠君らから[何とかなりました!!]とお礼メールが来てた。同時に打ち上げの話もあったけど、そっちはインフルだったので断った。


「ほう。そりゃポンタも頑張った甲斐あったな」

「やり過ぎたけどね・・・」


彼女らがどのような発表をしたのか知らないが、手伝ったのがバレたようでお礼メールとは別に人事部から連絡が来ている。出頭しろと言われたが、こちらもインフルを理由に断っておいた。


逃げられなかったけどね。次会社行ったら連絡しろと強く言われてしまった。


「わははははっ!」

「笑うなよぉ・・・。すごく気が重いんだぞ・・・」

「ははは、まぁ全部真面目に答えとけ。お前は悪いことしてないんだからそれでセーフだ」


それだと彼らがダメージ受けるじゃないか。できれば全員ノーダメージで終わらせたいのだけどね・・・。

後日談だが、どうやら質疑応答時にテンパった彼女らが僕の名前を出したそうで、講師側が「どう言う事?」となったらしく呼び出したそう。とりあえず理由を全部話して「あんまり手伝っちゃ駄目だよ」と軽い注意で解放された。


「ん?」


その時目の端にユウさんらが見えた。何やら固まってこちらを見ている。


「あれ? ユウさん?」

「お、ようやく来たか。おーい! 何やってんだ!?」


なまけものが呼ぶとユウさんが寄ってきた。よく見るとココアも一緒か。

ユウさんは僕を怪訝そうに一瞥し・・・何かを見て目を見開いた!


「ポンタァ!?」

「え!? そ、そうだけど・・・」

「何? その姿・・・」

「あっ・・・」


今は人姿だ。

飛べないから戦闘時は龍になるけど、なんだかんだ人型が1番動かしやすいので進化後のぐーたら時間はもっぱらこの姿だ。しかしユウさんにはまだ見せたことないなかったな。というか、


「おいポンタ・・・お前・・・」

「言ってない・・・」


進化したことすらまだ言ってなかった。もう完全に忘れた。


「まぁあれだね・・・。サプライズしようとか何とか思ったりもしたけど怒られるの嫌だしでも面白そうだしどうしようか悩んでやるならシチュエーションとか必要だよねとか発想飛ばし始めてその後発表の準備やらインフルやらやる事積み重なってタイミング逃しましたすみませんでした」

「すんげぇ早口・・・」

「何言ってるか分からないけど、最初の顔で言うの忘れてたってことは分かったわ」


ため息を吐くユウさんは、呆れつつもそれほど言及してこなかった。助かった・・・。

と思ったのも束の間、


「でも進化したんだ。どれくらい強くなったの?」

「その前にユウに言っておく。龍形態の乗り心地は悪くなったぞ」


なまけものが要らない一言を言う。


「どう言うことかしら? ポンタ」

「知らないよ! 何でこっちの方で詰められるのさ!」


怖くなったので逃げた。結果は言うまでもない。

次回更新は3日後の予定です。

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