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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
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47・ロイゼンを探してみた

「ロイゼン居るか?」


草原を進みながら、上空を飛ぶココアに聞いてみる。彼女は大きく旋回しながら全方向を確認して伝えてきた。


「今の所見えないね。あ、でも、あそこに冒険者発見」

「じゃあ倒すか。ちょっとでも経験値稼がないとな」

「でもロイゼンに負けたらほぼ意味ないぞ」

「それもそうだな」

「ちょっと、負ける前提なの?」


ユウさんは呆れ顔だが、正直今でも勝てる気がしないからなぁ。

何度も倒されてるからそう思うだけでもしかしたらすぐ勝てるかもしれない。

他のゲームでも最初に苦戦した相手や、やられた相手には変な苦手意識が出来ることがよくあるが、後に嫌々再戦するとあっさり勝つことが多い。

今回もそうであってほしいな。


そんなことを考えつつ草原を練り歩く。結局、発見した冒険者には経験値になってもらってる。でもこっちのレベル的にそろそろ草原でのレベル上げはキツくなってきた。第2オアシスの先で・・・


「あ!!」

「おわっ! 何だよ急に!」

「何か忘れた?」


急に声を出したせいで、両隣を歩いていた2人がびっくりしてこっちを見る。

驚かせてごめん。


「いや・・・さ。そういえば第2オアシス行ってないなぁ・・・って」

「「あ!!」」


第2オアシス行こうぜ、って湖畔エリア歩いていたのに、野営攻めを始めて完全に忘れてた。2人も忘れてたらしく頭を抱えている。


「しまった・・・。確かに忘れてたわ。あそこまで行って・・・・・まぁどうしようもないし後にしようぜ」

「どうかした?」


聞くとなまけものが顎を上に動かして前を見ろとジェスチャーした。ユウさんも何かに気付いたのか、足を止めてロングソードを構えた。目付きは変わりなまけものと同じ方向を見ている。

そして僕もその方向を見て気付く。


少し離れた所にロイゼンが居た。こちらに気付いているのか、既に剣を抜き、ゆっくりと歩いてくる。アレ絶対強い奴やん。


「いい? なまけものとココアは下がって牽制お願い。『風切』に当たらないようにね」

「分かってる」

「りょーかい」


なまけものは数歩下り、ココアは高度ギリギリまで高く飛び上がる。

離れているだけ『風切』が避けやすく、威力も下がるから、後衛の2人はそこから援護してもらうよう話し合って決めた。

前衛の僕とユウさんは反対にロイゼンへ向かって歩き出す。さて、今回はどこまでもつかな・・。

ユウさんはともかく、僕は一撃でも食らったら死ぬから気をつけないと。


「私が彼抑えるから、隙を見て攻撃お願いね。あ! それと」

「『紋切』注意だよね。了解」

「さ、やるわよ!」


そして僕たちは走り出した。

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