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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
478/612

477.進化してみた②

「よっし。一狩り行こうぜ!」

「そう言うけど・・・僕明日用事あるからあんまり出来ないぞ?」

「デートか?」

「だったら明日に備えてもう寝てる」

「ま、お前に彼女いる訳ねえよな。居たら色々ヤベェからな」

「腹立つなぁ。というか何がヤバいんだよ?」

「色々だよ、色々。それよかほら、狩る前にとりあえず一通り攻撃試してみようぜ」

「・・・おっけ」


だからその色々を聞きたいのだが、なまけものは教えてくれなかった。詰めても教えてくれそうにないので、

決闘を開始する。

別にしなくてもいいのだが、この方が早く確実に効果を知れるので手伝ってくれるというのであれば助かる。


いつもの決闘フィールドに入ると、何も言わず僕らは距離を取った。なまけものは僕の今までの射程よりも少し離れたところに立ち、


「この辺か? じゃあまずは飛距離だな一通り撃ってみてくれ」

「うい」


まずは強化された『火炎』。これは単純強化なので慣れた感覚で放つ。説明通り単純に威力、射程が伸びたようで、届かないと高を括っていたなまけものの頭をかすめた。


「おいやめろ! また禿げにする気か!」

「いや避けたらいいじゃん・・・」


射程は1.2倍ほどかな? まぁ元々飛距離があるスキルなので誤差程度だ。今まで通りと同じように使えばいいだろう。


次に『猛毒霧』、『猛毒弾』に代わるスキルだ。毒の霧を僕を中心に全方位展開し、範囲内に居れば短時間で猛毒になる。耐性が平均のなまけものでも5秒とかからないので、全方位攻撃としては良い効果だと思う。『猛毒弾』に比べると射程が大分短いので、『猛毒体』の効果範囲が広がったと見た方がよいかもしれない。


「次は『ミストブレス』いくぞー!」

「しゃらぁ! こいやぁあ! 全部受けきってやんよ!!」


まずは状態異常なしの状態で発射。色は白。ブレスというだけあって玉状ではなく持続的な霧を吐く。それはなまけものに当たると、ダメージとともにその場に大きく広がった。


「うわっぷ!? なんも見えねぇ!」

「次、状態異常付いくぞー!」

「は? ちょい待て! なんも見えね゛ぇ゛!?」


まずは毒付きを撃つ。やはり状態異常を乗せるとブレスの色が変わるようだ。濃い紫色のブレスが霧の中でもがいているなまけものに当たった。

そして最初の霧を押し退けるように展開しその場に毒の霧も充満する。なるほど、混ざるのではなくすでにある霧はなくなるのか・・・。


「じゃあ次、麻痺ーー」

「ちょぉ!? おい待て! 待て待て! 何も見えねぇんだが、お前は見えてるのか!?」

「バッチリ。だってハイライトしてるから」

「ずる! ちょ待てよ! 今抜け出すから」


当たったからかは知らないが、霧だらけになってもなまけもののシルエットがハイライト表示されているのでよく見える。動きすら見えるので反撃されても動きで分かる。


「いい? じゃあ麻痺いくよー」

「待てつってんだろ! 『ウィンド』!」

「!?」


霧を吹き飛ばすかのように『ウィンド』が飛んできた。攻撃はハイライトされないようなので、動きだけで判断するのはよくないようだ。

『ウィンド』は攻撃が飛んでくると全く思っていなかった僕にあっさり直撃する。しかし同時に『霧化』が発動し、あっさりと僕を突き抜けていった。

オート発動なので少しびっくりしたが、瞬間的な発動なのかSGの消費量はそれほど大きくないので、ONにしておいても通常は問題なさそうだ。


「これが『霧化』ね・・・。いやこれはダメだ。回避下手になりそう」

「もともと下手だろ。というか『霧化』? 使ったのか?」

「勝手にね。おかげでノーダメージ」

「ほう? ならこれならどぉおだぁあああ!!」


なまけものが絶え間なく攻撃をし始めた。絶え間なく攻撃が飛んでくる。

しかし霧にむけてはなっているかの如く、攻撃はすべて僕の体を突き抜けていく。なまけものも当たらないのを分かってて楽しんでいる。


「ふふふ、当たらんぞ・・・あれ?」

「すまん。毒でもう限界・・・」


HPが無くなったなまけものが消えていく。

面白くなってきたタイミングだったのにー。

次回更新は3日後の予定です。

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