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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
477/612

476.進化してみた①

「あ~あ・・・やっちゃった・・・」


進化した自身の姿を見てつぶやく。


大きさは進化前のズメイよりも小さい。ズメイは四足歩行のずっしりした体型だったが、タイニーンは細長い体に手足がついているシンプルな龍の形だ。霧を体現するように体色は白でうっすら緑がかっており、鬣のような部分は、少し向こうが透けていた。

翼はなく、一瞬飛べるのか気になったが、風に身を任せるようにして空を舞えた。


ただ問題は・・・首は1つに戻ってしまった。


「視界が・・・狭い」

「それが普通だ。というか少し細いな。ユウは問題なさそうだが俺は乗れるのか?」

「すぐに乗るんじゃねぇ!」

「どぉ!?」


跨ろうとしたなまけものをロケットパンチのごとく手を飛ばして殴り飛ばす。今回の進化で両手両足が、それぞれ人間でいう手首、足首部分から二の腕、太ももの途中まで消えている。その結果、ある程度の距離なら好き勝手に動かせる。さながらファン〇ルのようで楽しい。動かすのを意識しない場合は勝手に本来の手足の位置に戻るので適当に飛ばしても自動で戻ってくる。


立派な爪もあるので、近付かなくとも近接戦闘ができそう。


「おいおいそれ飛ばせんのかよ。ずるくね?」

「ある程度なら好き勝手動かせるね。重宝しそう」

「だな。疑似的だが念力的なこともできそうだ」

「勝手に乗ってきたなまけを遠くでポイもできるしね」

「やめろよ!?」

「やらないよ。重すぎてどうせ持てない」


さっき殴った時に気付いたが、パワー下がってる気がするんだよね。体重は軽くなったからスピードは上げってそうだけど・・・。


「で、で? スキルはどうなんだよ?」

「これから・・・!?」


名前:ポンタ

種族:タイニーン(7)

特殊スキル:猛毒霧 火炎+ ミストブレス 霧化 変幻自在 濃霧 ミスティックフィールド 縮地 霧散 破砕突き カースフィールド


『猛毒霧』:相手を猛毒にする霧を周囲にばら撒く。展開範囲拡大でSG増加。

『火炎』+:炎の出す。SGが尽きるまで撃ち続けることが出来る。火炎球として撃つことも可能。溜め時間で威力と射程強化&使用SG増加。+効果で通常よりも威力UP、射程UP、使用SG減。

『ミストブレス』:圧縮した白い霧を吐く。吐いた霧は着弾箇所で霧として展開。追加でSGを消費し、毒、麻痺、溶解、眠り、混乱の状態異常を付与可能

『霧化』:パッシブスキル。ON、OFF可。特定攻撃を除く攻撃を受けると数秒霧と化しダメージを受けない。そのままSGを消費し続け霧状態で行動可能。

『変幻自在』:龍、海獣、人の3種類にSG消費なしで姿を変えられ、またそれ以外の種族への変化はSGを消費し続ける。3種以外への変化時は使用できるスキルが制限される。

『濃霧』:霧を想像した形に固形化する。固形化したものは飛ばしたりすることが可能。固形化した大きさによってSGの消費量が変わる。

『ミスティックフィールド』:幻を見せるフィールドを展開。フィールド内に取り込まれた敵は幻覚の状態異常を起こす。範囲はSGを消費して拡大することができる。

『縮地』:一定範囲内であれば高速移動できる。地上限定。

『霧散』:一定範囲内に転移できる。

『破砕突き』:SGを消費して高威力の突きを出せる。障壁や防御壁を破壊することができる。

『カースフィールド』:指定した範囲内に居る者の全てのステータスを5%下げる紋章を展開する。紋章から離れるとステータスは元に戻る。範囲はSGを消費して拡大することができる。


終わった・・・。


「おい!? どうした!?」

「回復無い・・・」

「なんだ・・・そんなことかよ」


そんなこと? 被弾率高い僕には超重要スキルなんだが!?

いいのか? これから死にまくるぞ!


「いや避けろよ。というか他のスキルはどうだったんだよ」

「状態異常攻撃と、中距離攻撃? あと転移と、攻撃無効化と・・・。見た目変えれる」

「よくそれで死にまくるとか言えるな! 俺なら攻撃当たる気すらしねぇわ!! てか変化できんの?」

「うん。こんな感じ?」


試しに使ってみた。試しに人へと変わってみる。


「「・・・・・」」


見た目は背の高い人だが、思いっきりツノ生えてる。後何故か服が浴衣っぽい。


「・・・何か変な感じ。このゲームで人動かすのに違和感が・・・」

「俺は慣れてるがな。で、その姿でも飛べんの?」

「んー・・・? あ、飛べるみたいだね」

「飛んでるってより浮いてるな・・・」


今までと同じようにしてみる。翼はないが同じように念じてみると体が浮いた。「◯空術」を使ってるような感じで楽しい。


「よし、じゃあ俺をおんぶして飛んでみてくれ」

「何でだよ・・・」

「だって龍状態だと俺乗れなさそうだしさ。今ならおんぶでいけそうだろ?」

「ガタイ的にお前がおんぶする側だろ。僕がおぶったら人間がゴリラ背負ってるような絵面になるじゃん!」

「それだと俺乗れねえじゃん! ・・・いや待てよ? おぶったポンタが浮けば一緒に飛べる?」

「無理だろ・・・」


途中まで頑張ってたが、なまけものが自身の重さに耐えられず落ちた。

次回更新は3日後の予定です

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