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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
472/612

471. 【海難】と再戦してみた⑤

なまけもの :いい加減助けてくれぇ!


「「「あ・・・」」」


『生成』でボウルを作っている間に【海難】はなまけものを追って遠くに行ってしまっていた。今は陸に居るなまけものへ『ウェイブスピア』と『タイダルウェイブ』を交互に放って追いつめている。なまけものはバフと『飛翔脚』を駆使して何とか避けている。


ココア   :大丈夫。なまけは死んでも問題ないから

なまけもの :お前後で覚えとけよ!


即チャットに返してくるってことはまだ余裕ありそうだな。

助けに行くのはやめて、なまけものへと注意が向いている【海難】へ攻撃することにしよう。


「じゃあさっき言った通りに」

「分かったわ」

「はいはーい」


ココアが若干心配だが、何とかなると信じて【海難】へと突っ込む。当然勘付かれ、鬱陶しくこちらを向いた。

だが距離的に『ウェイブスピア』が飛んできてもギリ躱せる。そう思って突撃したのだが、


『『ウェイブブレイク』ぅ』

「!?」

「ポンタっ!」

「攻撃される前に突っ込む!」


しかし行く手を阻むように海面が爆ぜ、襲いかかる。突っ込もうと速度を上げているためよけきれない。



「しまっ!? 『蜃きーー」

「『生成』~!」


咄嗟に『蜃気楼』を発動しようとしたが、ココアが目の前に板を出してくれた。その意図を読み、自重で落ちていく板に片足を当てた。触れさえすれば『縮地』が使える。


「『縮地』」

『! 避けたかぁ・・・』


何とか『ウェイブブレイク』は回避したものの、【海難】は移動後の僕をしっかりと見据え、休む間も与えまいと、離れた僕らに『ウェイブスピア』を放ってきた。

それを回避しつつ、一旦落ち着く。ちょっと焦ったようだ。回避はできただろうけど、ココアの機転で『蜃気楼』を使わずに済んだのはSG的に助かった。


「危なかった・・・」

「だから言ったでしょ!」

「ココアのおかげだね」

「ふふ~ん! 褒めていいよ!」

「あとでね。それよりもクールタイム終わったらもう一回お願いできる?」

「はいはーい」

「私は?」

「今度は『縮地』で攻めるから、攻撃準備しておいて」

「・・・分かったわ」


何故か若干納得いっていない様子のユウさん。見せ場が欲しいのだろうか? まぁ実際【海難】の戦闘ではあまり居る意味がな・・・失礼、少ししか貢献できてないからね。

・・・人のこと言えないけど。あ、『縮地』もう使えるね。


「ココア」

「任せて。えい!」


さっきと同じ板が目の前に出てくる。それに触れ、飛んでくる『ウェイブスピア』の隙間を狙うように『縮地』で距離を詰める。そのまま『破砕突き』を一瞬対処が遅れた【海難】へと繰り出す。

当てたと思ったが当然のように杖で防がれる。


『無駄だぁ・・・』

「だよね。ココア!」

「終わったよ!」

海に浮く【海難】と海面の間に大きなボウルが既に設置されている。僕が攻撃したと同時設置したらしい。


「ユウさーー」

「任せて!」


いうと同時に首を刎ね飛ばばすユウさん。こちらも同時に動いていたらしい。

だが首を刎ね飛ばされても【海難】にダメージはない。予定通りだ。


『『水化』ぁ』


そう言いつつ、水となる【海難】。水と化す前にニヤリと意味深に笑うが、こちらも同じ顔をしていただろう。


「いいのか? そこで」

『!?』


流石に咄嗟のことで足元は見てなかったな。

僕らの目の前で水となった【海難】がボウルへと注がれた。


次回更新は3日後の予定です

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