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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
47/612

46・昼休み

いつも誤字脱字報告ありがとうございます。

今回は現実回です。

「おっす」

「! よぅ」


昼休み休憩。いつもの場所で昼飯の定食を食ってると榊がやって来た。手にはいつものラーメン。コイツ食堂でラーメン以外のものを食ってるとこ見たことない。

まぁどうでもいいんだが。


「昨日はレベル上がったか?」

「全然。1人でやってると全然面白くなくてすぐやめたわ。みんなでワイワイやるのに慣れると、1人でやるのが辛い」

「なんとなくわかるわ」


小さい頃に親戚同士でパーティーゲームをやった後、1人でゲームすると何故かつまらなかったのを思い出す。


「それで、ノートパソコンなんか持ってきて何してんだ? もう飯いらないんならその肉くれ」

「馬鹿野郎、いるに決まってるだろ! 今発表用の資料作ってんの!」

「お、マジで!? ちょっと見せてくれよ」

「先食え。麺伸びるぞ」

「おっと」


僕も先に食べよう。資料作ってて、ご飯食べれなかったは嫌だしな。

ものの10分ほどで食べ終え、資料作りを再開する。榊はラーメンなので僕よりも先に食べ終えていた。


「で、どんな感じだ?」

「こんな感じ」


僕はパソコン画面を榊が見やすいようにずらし、


「内容はコミュニケーションツールの紹介にした。で、大まかな流れはゲームを選んだ理由、目的、どういうことが出来るか、効果、後は実際のプレイした内容の報告とまとめ、という感じ」

「ふーん・・・」

「ふーん・・て、意見くれよ」

「悪いが俺こういうのダメだから無理。ユウ・・じゃなかった、柳にでも聞いてくれ。あいつこういうの得意そうだし」

「確かに得意そうな雰囲気あるよな。逆に柊さんは苦手そうだ」

「分かる。そんな感じだよな」

「何が分かるの?」


振り向くと柳さんが立っている。柊さんは・・・後ろにいるな。

手に弁当を持ってるところからすると今から昼かな?


「お、噂をすれば。いやな、発表資料とかって柳は得意そうで柊は苦手そうだと話してたんだ」

「何よそれ・・・。一応大学で教えて貰ってたしそこそこはできるけど得意ではないわよ。あ、人前で喋るのは無理」

「あたしは資料なんて無理! 人前で喋るのは問題ないんだけどね。2人は?」

「俺は資料が無理だな。話すのは・・・まぁなんとかなるだろレベル」

「僕はどっちも人並みかな」

「つまり得意な人は居ないってわけね」

「まぁそうだな。てか「俺得意!」って自信満々に言う人居ないだろ」

「まぁそうだな」

「それでなんでそんな話に?」

「これ、コミュニケーション実習の発表用資料作っててさ。こんなのでいいか榊に聞いたら「俺無理」とか言い出したから」

「資料? へぇ、ちょっと見せて」


そう言って柳さんはノートパソコンを取る。それから無言で資料をめくって確認し始めた。

そんなに真剣に見られると緊張する。


数分で見終えた柳さんはパソコンを返しながら、


「大丈夫・・・な気がする」

「あたしもそんな気がする」

「気がするって・・・」


言い切って欲しいんだけどな。

まぁ僕も逆の立場なら同じこと言いそうだけどさ。


次回からロイゼンとの戦闘に入る予定です。

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