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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
454/612

453.次の予定を決めてみた

結局・・・時間をかけて微妙なスキルを手に入れただけだった。微妙だったことで上がったテンションは下がり、どっと疲れが押し寄せてきた。


「何かだるぅ・・・」

「俺も・・・」


まぁ微妙とはいえ、使えないわけではないし、スキルが多いことに越したことない。ステータスUPが取れたので良しとしておこう。呪いも消えたしね。

呪いを消したことで、右目周りのマークや呪いスキルも消えている。模様はあってもよかったかな?とちょっと思いつつ、


「さて、これからどうする?」

「どうするの何も・・・メシだろ。というかそれが今日の予定だろ? お前が呪いなんて持ってくるからそっち優先しただけで」

「そうだったね・・・」


というかスイカはもういいんだけどね・・・。


「メシって・・・、またスイカ?」

「違う違う。メシはスイカだけじゃないんだぜ?」

「そう言って・・・サボテンとか言わないわよね?」

「!?」


なまけものが顔を背けた、図星か。まぁこの辺で食べれそうなので想像すると普通そうだよね。一瞬想像したけど蠍とか蛇とかじゃなくてよかったわ。


「そんな目で見るんじゃねぇ! しょうがねぇだろ!」

「・・・お肉とかないの?」

「フルーツ!!」

「あ、いいわね。フルーツ」

「フルーツ? スイカなら予備があるぞ」

「それ野菜。ちゃんと食べて処分しといてよ」

「だってよポンタ。ほい」

「何で僕なんだよ・・・」


そう言いつつも食べる。相変わらず苦い。あまり口の中に残しておきたくないので軽く咀嚼して飲み込む。


「ほい、後三つな」

「・・・なまけも一個くらい食べてよ」

「毒はNG、というか苦いの嫌なんだよ」

「僕だって嫌だよ!」


スイカを押し付け合うが、結局僕が食べることになる。何度も苦みを味わうのは嫌だ。3首まとめて一気に行く。何か1つだけ若干色が薄いのもあるけど、ちょっとした差異なだけだろう。効果や味に変わりはなーー


「んっ!?」


いことなかった。明らかに味が違う。普通のスイカの味がして美味い。残り2つの苦みが消えるほど美味・・・ではないけど。


「!? どうしたポンタっ!」

「もしかして喉詰まらせた?」

「この辺叩いたらいいのかなぁ~」

「いや叩かなくていいし、そもそもそこ頭。せめて背中で」


僕が変な声を上げたせいで、周囲が喉にスイカを詰まらせたかのように反応する。首を振って問題ないとジェスチャー。大丈夫と分かるとみんなは「驚かせるなよ・・・」と言わんばかりに安堵のため息を吐いた。


「どうかしたのか?」

「いや・・・何でもない。一気に食べたから変な声出ただけ」


美味しいと分かり、効果を知るとまたスイカ探しが始まってしまう。もう探すの嫌なんだよ・・・、このまま黙ってやり過ごそう。

しかしなまけものは「そうか・・・」と納得したものの、ユウさんが寄ってきて僕の顔をじっと見てきた。


明らかな疑いの目。


「・・・何、かな?」

「噓ついてるでしょ。目が泳いでいるわよ」

「なんでばれるのかなぁ・・・」

「嘘だと!? おい、ポンタ。どういうことだ?」

「何隠してるの~?」


断言された時点で諦める。直後3人に取り囲まれた。

たらたらと冷や汗が流れる僕に代表してユウさんが聞いてくる。


「話してくれる・・・わよね?」

「・・・嫌です。もうスイカはこりごりなので。では」


逃げた。

秒で捕まった。次の予定も決まった。

次回更新は3日後の予定です。

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