表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
440/612

439.別大陸へ移動を始めてみた

なまけ視点

「メシの時間だ」

「メシだー!」


テンション高めで船を走らせる。肩のココアはさらにハイテンションだ。

目的地は情報を得た別大陸。とりあえずまずは現実世界のエジプトへ向かっている。情報の場所とは全然違うが、ポンタが所用で遅れることとなり、一旦そこで合流することとなった。


一応メシ探しだが、エジプトと言えばピラミッド。もしかすると隠しダンジョンがあるかもしれないのでポンタ次第ではその辺りでも情報を集めておきたいところだ。


「はぁ・・・」


しかしそんな俺らと違い、1人テンション低めのユウ。理由は昼間のアレだろう。


「おいユウよ。気にしたって太った事実は変わらねぇだろ? それともポンタにバレたのがまずかったのか?」

「うるさいわね。誰の所為だと思ってるのよ!」

「俺の所為では無いな・・・って、樽投げんじゃねぇ!」


それ程気にすることでも無いだろうに。

どうせポンタのことだから「へぇ~」くらいで何とも思っていないだろう。あいつは鈍感だからな。

・・・鈍感を装っているだけの可能性もあるが。


ぶっちゃけ放っておいてもいいのだが、この状態が原因で死なれると、オアシスまで拾いに行かないといけない。それは困る。


「大体ちょびっと増えたくらいで気にし過ぎだろ。見た感じ変わってねぇじゃんか」

「なまけは馬鹿だねぇ。女の子にとって「太った」は「老けた」と同等のNGワードなんだよっ」

「そういうお前は太らねぇよな。生活リズム悪いのによ。何でだ?」

「秘密~」


ココアは教える気は無いらしい。だが秘密ということは何かしら努力しているのだろう。


「じゃあその秘密の内容をユウに教えてやってくれ。このままだと面倒ごとになりそうなんでな」

「んっ」


お願いするとココアが手・・・いや羽を俺に差し出してきた。羽を見て目を見て、再度羽を見る。


「何だその手は?」

「タダ、じゃないよねぇ?」


こいつ、報酬を要求してきやがった!


「タダに決まってるだろ。先に言っておくが何言われても何もないからな」

「ケチンボッ!」

「ケチンボ!?」


そう言ってココアは飛んでいく。言い方からしてマジで取るつもりだったのか? ボケなのかよく分からん。しかし対応はしてくれたようで、何かをユウさんに伝えていた。


・・・変なことを吹き込んでないと願いたい。


ポンタ   :おつ。今からそっち向かう


とそこにポンタからチャットが飛んで来た。どうやら今ログインできたようだ。


なまけもの :うい。了解

ポンタ   :もし何かあったら言ってくれ。急ぐから

なまけもの :なら早く来て俺を助けてくれ

ポンタ   :了解ゆっくり行くよ。というかちょい遅れる

なまけもの :なんでやねん!?


ワザとか? 嫌がらせか?

しかしポンタからそれ以上返答はなく、大回りして時間を稼いでみたが結局別大陸についても追いついて来なかった。

次回更新は3日後の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ