表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
439/612

438.買い物

現実 回です

「とりあえずこれと、これと、それと・・・」

「全部戻してこい!」


榊がカゴに入れたインスタント各種を見て呆れる。節約したいと言うので一緒に買い物に来ているのだが、よくもまぁインスタントのみでカゴを山盛りにできるものだ。災害にでも備えるつもりか?

因みに柊さんは睡眠優先でパスした。


「え~! じゃあ何買うんだよ!」

「野菜とか、肉とか、魚とかかな? 自炊するんだろ? ならその材料をだな・・・」

「でもインスタントないと俺生きていけないんだが?」

「いや生きてけるでしょ・・・」


顔が真面目だから返答に困る。

最初はこんなことなかった気がするんだが、インスタントの手軽さに楽した結果、インスタントじゃないとダメになってしまったということか。


「待って。インスタントを使えば料理が手軽にできるからある程度はいいと思うわ。いきなり最初からはハードルが高いからまずはインスタントメインの料理から始めて徐々に慣れればいいのよ」

「さすが柳。分かってる~」

「でもそんなには要らないから半分くらい減らしなさいよ」

「・・・減らすの3分の1で勘弁してください」


柳さんが了承すると、なまけものはかなり精査しながら商品を棚へと戻し始める。傍から見ると親に怒られた子供に見えてしまうな。


「ちなみに榊はご飯とか炊くのか?」

「炊かない。炊飯器無いから無理だ」

「お鍋で出来るけど?」

「そんな高等技術は持ち合わせてねぇ」


高等技術て・・・。キャンプで飯盒するのと同じじゃん・・・。まぁ火加減は慣れるまで難しいかもしれないが。


「あ、そうなのか! なら出来る」

「じゃあお米ね」


そんなこんなで榊の買い物を手伝う。インスタント商品が圧迫したのもあるが、かご二つで何とか必要分が揃った。


「これだけ買ったのにいつもと金額ほとんど変わらねぇ!」

「安売りメインにしたからね。というか普段インスタント買いすぎだろ・・・。あれ? 柳さんはそれだけ?」


大量買いの榊に対し、柳さんはいつもより少なめだ。アイスクリームはいつも通りの量だが。

突っ込むと柳さんはびくっとした。


「ちょっと・・・ね」


視線を逸らす柳さん。何となく察しがついたが言わないでおく。

しかし察したら言いたがる男がここには居た。


「ははぁ・・・。さては太ったな!」

「!?」

「おっと、ここでは暴れるなよ。周りにめいわっ!?」

「お前が迷惑だっ」


脇腹を肘撃ちして黙らせる。意図してないがいいところに入ったのか榊は倒れはしなかったものの悶絶し痛みを堪える。


「お・・・、おい、竹てめっ・・・」

「すまん。ゲームのノリでやっちゃったわ」


勿論嘘だが。

しかし柳さんとうとうアイスの影響が出始めたのか・・・。見た感じそんな変わらないようだが・・・。

まじまじと見てると脳天にチョップされた。

次回更新は3日後の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ