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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
430/612

429.【海難】と再戦してみた①

『また、来たのか・・・』

「お、再戦専用ボイス。やったぜ」

「あっても嬉しくないんだけど?」


と言いつつも2人はそれぞれがフォローしやすいように動き出す。と言ってもユウさんは僕に乗ってるだけで特に何もないが。

僕はユウさんを乗せて飛び上がる。そして【海難】を振り向かせるために『スケイルショット』で牽制。【海難】が振り向くとなまけが進む方向と反対方向へ移動する。


まずは事前準備。

【海難】の動きを極力減らすため、ココアが【海難】の足元を凍らせる。なまけものの情報では移動は遅いそうだが、動けないに越したことはない。

そのためになまけはスピードを強化してココアと共に【海難】へ接近、そして僕が注意をこちらに向けている間になまけものはココアを【海難】の足元近くに置いた。


「いっくよー!」

「静かにやれ! バレても知らんぞ」


ココアが『凍土』を使用する。一気にココアの周囲が急激に冷え、ココアを中心に足元の水が凍っていく。それは【海難】の足や近くでココアを守っていたなまけものの足も巻き込み範囲を広げていく。


『!?』

「え? 俺も!? いてぇ!!」


驚いたなまけものは直後にユウさんの『火炎』に焼かれる。と言っても一瞬だ、足元の氷が溶ければいいのだから。ユウさんはなまけものがすぐさまその場から離れたのを確認し、「世話が焼けるわね」と呟く。

ココアはまだ『凍土』で氷結範囲を増やしている。というか凍りすぎててフィールドと一体化し、どれがココアかもう分からない。


『うぐぐっ、何故凍る?』


しかしそれは相手も同じようで、ココアを完全に見失っていた。想定外だがココアが狙われる心配は無くなった。


「チャンスね!」

「そうだけどユウさん攻撃は無しね。どの攻撃も氷溶けるから」

「・・・ちょっとだけ、は?」

「ダメ。決めたでしょ」


ユウさんの攻撃は炎ばかり、というか本人自体も火が宿っている。攻撃どころか、近付くだけで氷が溶けるのでチャンスでも何もできない。なので今回はうまくいけばいくほどユウさんの出番はない。


しょぼんとされてもどうしようもない。


「『サンダー』」

『『アクア・ウォール』』

「『猛毒弾』」

『!? っく!』


なので実質このチャンスタイムは実質なまけものと僕の2人だけの時間だ。なまけものが撃ち、僕は【海難】が反応後に撃つ。

前回はそれぞれにきっちり対応してきた【海難】だが、流石に足が凍って動けない状態だと対処しきれず『猛毒弾』を受ける。そしてあっさりと猛毒状態となった。


『グフッ・・・、ど、毒か・・・、愚かな』

「ははぁ、負け惜しみだな。お前が虚弱なの知ってんだぜ」


なまけものは喜んでいるがおかしい。猛毒を受けたのにも関わらずHPの減りが遅いのだ。【海難】から出るエフェクトでは確実に猛毒だが、減るスピードは毒レベルしかない。毒に弱いのであれば減り量は普通と変わらない筈なのに。


バグではない、この現象は前にPvPした時に見たことある。


「まさか毒耐性持ち!?」


情報と違うぞ!

次回更新は3日後の予定です。

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