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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
426/612

425.【海難】本体と戦ってみた⑤

適度に攻撃を繰り返しながらなまけものと相談。するとなまけものはすぐやろうぜと言い出した。


「それ採用! 絶対楽」

「大丈夫か? ココア眠そうだが」

「・・・・・」


なまけものが無言でココアをゆする。やはりココアは時間的に厳しいか。いや・・・いつもか。


「こいつがこんなのだから忘れてたが、凍らせ能力はゲームによっちゃぶっ壊れ性能だったな」

「こんなの!?」

「いやおまえ、戦闘あんまり参加しないだろ?」

「この前海の上でなまけ守ってたのあたしっ!」

「あー・・・あったなそう言えば」

「むーっ!!」


ココアは回復メインなので攻撃をして貰うことは殆ど無い。その為戦闘には参加していても戦っているという印象があまり無いのだ。なので僕もココアの能力は完全にスルーしていた。

しかし今回の相手もフィールドも水だ。相性的にはかなり有利だろう。特に近くに居るだけで凍結させる『凍土』を使えばあっさり【海難】は動けなくなる筈だ。

というか海上での戦闘時に気付いて居れば勝てたのでは? ・・・いや、あれは無理だな。


なまけものは【海難】の攻撃を避けつつ、ココアを落ち着かせ、


「とはいえ具体的にどうするかだが・・・」

「そりゃココアに足元へ行ってもらって凍結させるしかないでしょ」

「そうだが・・・」


なまけものが唸る。何か懸念点でもあるのだろうか?


「だってココアだぞ?」

「「・・・・・」」


みんなでココアを見る。

確かに不安だ。何故なら僕よりも回避などが出来ない上、相手の行動を読んだりもあまり出来ない。そして死なれると僕らの回復手段がなくなるので、一気に戦いがきつくなる。


「危なくないならやるよ」

「何言ってんだ? 一番危ないに決まってるだろ」

「でもなまけが壁ってくれるんだよね?」

「壁ってってなんだよ!? 1人に決まってんだろ!」

「えー!?」

「寧ろこっちが「えー!?」だわ!」


ギャーギャー騒ぐ2人。【海難】を無視して騒ぐものだから【海難】も動揺して攻撃が止まる。


「だめそうね」

「だね」


そうしてる間にも【海難】の杖の宝石がまた1つ光出す。どうやら無駄な3分を過ごしたようだ。

こりゃ面倒だけど仕切り直した方が早そーー


「いいから行けぇ!!」

「暴投反対ぃい!」


と思ったらココアがなまけものに投げられた。無理やり突撃させるにも流石にやり過ぎじゃないだろうか。これはフォローしないと。

当然それを攻撃と捉えた【海難】も動き出す。自身に向けて飛んでくるココアに向けて『アクア・ランス』を放つ。さらに宝石が光ったからか、さっきよりも若干大きくなったように見えるな。


「ポンタ!」

「分かってるけど無理!」


間に合わない。

そう思った直後、ココアが『アクア・ランス』とぶつかり弾かれた。

次回更新は3日後の予定です。

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